コストコの強さの秘訣

#267

こんにちは、チャーリーです!

だいぶ前のブログでもコストコについて書いたことがありますが、コロナが流行しても売上を伸ばし続けているコストコの強さを探ってみたいと思います。

過去ブログ(ずっと右肩上がり!! コストコのすごさとは…)(2021年第2四半期 決算発表:コストコ)も参考にしてください。

※ コストコの2021年第3四半期決算の発表は5月28日の予定です。

 

まずは株価推移から

    

スーパーの株価が順調にこれだけ右肩上がりになっていることがビックリします。

 

 

以前のブログではコストコの強さは原価率にあると書きましたが、今回は具体的に原価率を計算してみたいと思います。

原価率=「原価(仕入れ値)」÷「売上」

当然この原価率が高ければ高いほど企業の利益は少なくなります。

 

以下の表はすべて各企業の四半期報告書から数字を拾って作成しています。

日本とアメリカの企業を単純に比べていいのかはわかりませんが、コストコの原価率が一番高いことは間違いないです!

上記しているように、原価率が高いということはコストコの儲けが少ないということです。消費者にとっては安く買えるということになります。

 

じゃーコストコはどうやって利益を出しているのか??

それが「会員費」なんです!!

 

コストコの第2四半期決算の報告書の一部を抜粋したものを掲載します。

これを見ると、会員費が営業利益に占める割合が65.7%も占めています。

会員費881百万ドル÷営業利益1340百万ドル=65.74%

 

会員費だけで利益を出していると言っても言い過ぎではないと思います。

会員費(個人会員)はアメリカでは2通りあります。

年会費:60ドル(約6,540円)のゴールドスター会員

年会費:120ドル(13,080円)のエグゼクティブ・ゴールドスター会員

※ この他に法人会員もあります。

 

ちなみに日本(個人会員)でも2通りです。

年会費:4,840円のゴールドスター会員

年会費:9,900円のエグゼクティブ・ゴールドスター会員

※ この他に法人会員もあります。

 

 

最後に、このコストコにとって利益の源泉になっている会員数の推移を確認します。

1年ごとの会員数推移

 

四半期ごとの会員数の推移

 

 

整理すると…

コストコは会員費で利益の大半を占めているので、裏を返すと商品をすごく安く売っているということになります。この商売の仕組みを築き上げて、尚且つ増益を達成できている企業は他にはないです!そもそも原価率が89.04%と一番高いので。

この仕組みこそがコストコの強さの秘訣であり、他社が真似できないんです。

結果的に他社よりも安く販売しているので、会員数が年々増えているんだと思います。

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