2021年第2四半期 決算発表:コストコ
#217
こんにちは、チャーリーです!
過去にブログで取り上げた銘柄のコストコが2021年3月5日に2021年度の第2四半期決算を発表したので調べてみたいと思います。
まずは過去5年間の株価推移を確認していきます。
基本的にはずっと右肩上がりになっています。
ここ最近下がっている理由を決算内容を調べて探ってみたいと思います。
以下の表は全て四半期決算報告書の数字を拾って作成しています。
四半期決算報告書はこちら
コストコは8月が本決算です。
1Q:9月~11月、2Q:12月~2月、3Q:3月~5月、4Q:6月~8月です。
まずは売上高
これを見ると4Q(5月~8月)は毎年売上高が増えています。
理由はよくわかりません…汗
営業利益・純利益
売上高同様、季節によってデコボコがあります。
コストコの最大のポイントは「有料会員数」です!
なぜ「有料会員数」が重要かというと…
コストコは商品の仕入れ値と販売価格の差額で利益を出そうとしていないんです。
→なのでほぼ原価で販売しているため安い
じゃーどうやって利益を出しているかというと、会員費だけで利益を出そうとしています。
年間の会員費だけで利益が出るような体質を築き上げたんです!
過去ブログの(ずっと右肩上がり!! コストコのすごさとは…)を参照してください。
さっそく「有料会員数」を見ていきます。
えっ!!
コロナでロックダウンしていたにも関わらず2020年度に有料会員数が増えています。
もっと細かく見ていきます。
おー!!
これは完全に予想外です!
2020年3月~5月の間でも有料会員が増えています。
ここで1つ疑問が出てきます。
決算内容は問題ないのに、なんでここ最近下がっているのか??
この答えはすごく単純です!
「利益の割に買われ過ぎた」からその反動で下がっているだけです。
コストコの2020年度のEPS(1株当たりの利益)を見ると「9.02ドル」
コストコが直近で一番高かった株価が391.77ドル
391.77ドル÷9.02ドル=43.43倍
PERが43.43倍になっていました。
※ PERとは、利益の何倍まで株価が買われているかを見る指標。数字が高ければ高いほど割高。
コストコの過去5年間のPERが「32.3倍」なのに対して43.43倍は明らかに買われ過ぎです!
コロナ禍でも決算内容が好調なので投資家が買いにいった結果だと思います。
整理すると…
コストコの株価はここ最近20%も下落しましたが、コストコの成長が止まったので下がったわけではありません!こうやって決算内容や事業内容を理解していたら仮に保有しているコストコが下がったとしても慌てなくて済みます。
むしろ業績は好調で、しかも有料会員数も増え続けているので下がったところは待ってましたと言わんばかりに買いにいけると思います。
本気で長期投資を実現しようと思ったらこのように事業内容や業績内容を把握しておけば、株価が20%下がっても慌てなくてもいいので持ち切れます。
逆説的に言うと、中身を知らずにコストコ株を買った人はこの下落で怖くなって売っているのですごくもったいないことをしたことになります。
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