景気が回復したら株価が下落する!?
#268
こんにちは、チャーリーです!
アメリカはコロナ不景気からいち早く脱出できそうな国の1つです。
その理由はコロナワクチンの接種率にあります。
まずはコロナワクチンの接種率を見てください(2021年5月14日現在)。
引用元:NHKオンライン
このワクチン接種によって経済活動が復活してきて、アメリカ経済も回復してきています。
ただ、そのことが投資家にとってはあんまり嬉しいことになっていません。
どういうことかというと…
2021年5月12日に米労働省が発表した「4月の消費者物価指数」が大きく上昇したことで長期金利が上がって、その結果、株価が大きく下がったからです。
発表された消費者物価指数がどれくらい上がっていたかというと…
前年同期比の上昇率
前年同期比で4.2%も上昇したのは2008年9月以来、12年7ヵ月ぶりの高い伸び率でした。
ただこれは、あくまで前年同期比です。
去年(2020年)の4月は、ロックダウン中だったので物価が大きく下がっていました。
※ アメリカのロックダウンは3月16日~5月20日。
その時と比べて、物価が4.2%上昇しているのは当たり前と思う人もいると思います。
次に前月比の消費者物価指数の伸び率を調べてみます。
データ引用元:米労働省
2021年3月と比較しても0.8%と高い伸び率でした!!
※ 2015年1月に大きく物価が下がっているのは、シェールガス・シェールオイルの生産が拡大して供給量が増えているにも関わらず、石油産油国であるOPEC(石油輸出国機構)が石油を減産しなかったことで、供給過多になって原油価格が106ドルから44ドルまで一気下がったタイミングです。
このように景気が回復してきて物価が上がってくると、FRB(中央銀行)は量的緩和策を止める可能性が出てくるので長期金利(10年国債の利回り)が上昇します。
ここ最近は長期金利が上がっているのがわかります。
長くなるので説明は割愛しますが、長期金利が上昇すると株価は上がりにくくなったり、下落したりします。
それがここ最近の株価下落の理由と言われています。
ただ、チャーリー的には全く気にする必要はないと思っています!
少し長い目で見ると、「長期金利の上昇=株価下落」とは一概に言えないです!
短期的には下落していますが…
FRBのパウエル議長は「完全雇用と物価安定に十分近づくまで続ける」と明言しているので量的緩和をやめることはしばらくの間ないと思っています。
ちなみに2021年4月の失業率は6.1%でした。
→完全雇用の目安は4.0%です。
整理すると…
物価が上がると長期金利が上昇して短期的には株価が下がりますが、長期投資家の人は気にしなくてもいいです!
過去の推移を見ると長期金利が上昇している間も株価が上がっているので。
こういう相場状況やニュースに振り回されてしまっては長期投資ができないので注意してください。
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