米国はレストランに顧客が戻ってきたのはいいけど…

#276

こんにちは、チャーリーです!

アメリカはコロナワクチンの接種率が世界的に見ても高いです。ワクチン接種が進んでいるので経済活動が再開し始めています。

 

どれくらいワクチン接種が進んでいるかというと…

ワクチン接種を1回はした人の割合(人口比)/2021年5月24日現在

 

 

ワクチン接種が2回完了した人の割合(人口比)/2021年5月24日現在

データ引用元:NHKオンライン(2021年5月24日現在)

 

 

このようにワクチン接種が進んだことでレストランに顧客が戻ってきました。

ただ、いいことばかりではないみたいなんです。

 

需要(消費者)が急に増えたことで、供給側のキャパシティーが追い付かなくなった結果、「いろいろな物の価格が上昇している」らしいです。

 

例えば、

・冷蔵トラック輸送の市場価格が2月の平均価格から20.7%も上昇

・ピザに使われているサラミの仕入れ値が60%も上昇

などなど

 

国際外食産業流通協会(IFDA)のマーク・アレンCEOによると、

「食品はコロナ下でスーパーマーケットなどの小売りに多くの商品を振り向けられていました。このためレストランや施設のフードサービス業が再開したことで、商品が不足することになった」

「ここ6週間で誰も予想していなかったほどの速さで市場が急回復している」

と言っています。

 

このため、上記したようにいろいろなところで価格が高騰しています。

こういうことが原因で以前のブログ(景気が回復したら株価が下落する!?)で書いたように消費者物価指数が(CPI)が前年同期比だと4.2%も上昇して、2008年9月以来12年7ヵ月ぶりの高い伸び率になったんです。

 

 

今市場関係者の関心を集めていることはまさしくこの物価上昇(インフレ)です!

物価が上がってきているということは景気が回復している証拠です。景気が回復してきているのに、FRB(中央銀行)が量的緩和策(国債などをFRBが大量に買い取ること)と言われる金融政策を続けていたらますます物価が上昇しやすくなって、バブル経済を作りかねないです。

FRBのパウエル議長はインフレは一時的という見解を示していますが、市場関係者の間では雇用が回復すれば来年1月~3月までにテーパリング(国債などの資産買付額を少なくすること)を始めるというシナリオが主流らしいです。

 

 

整理すると…

アメリカはワクチン接種が想定よりもかなり早く進んだため、需要と供給のバランスが大きく崩れて、様々なところで価格が上昇してきています。

ちなみにバイデン大統領が掲げていた当初予定では、大統領就任から100日間でワクチン接種を延べ2億回実施するという目標でしたが、実際は92日目にその目標を達成しています。

今回の物価上昇はワクチン接種のスピードがバイデン大統領が掲げていた目標を大幅に上回ったために起きた物価上昇です。この物価上昇が今後の金融政策の方向性を決めてしまうので注視する必要があります。

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1件のコメント

  • こんにちは。
    ご無沙汰してます。
    宮本くんにこのサイト教えてもらいました。
    ちょいちょい立ち寄ります。

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