ついにアップルCEOが出廷!!

#275
こんにちは、チャーリーです!
2020年8月13日にオンラインゲーム「フォートナイト」の運営会社であるエピックゲームズにアップルが提訴されて9ヵ月が経ちましたが、ついに真打が登場することになりました。
アップルCEO(最高経営責任者)であるティム・クック氏が裁判で証言を行うために初出廷したんです!
まずは、訴訟に至った経緯を簡単に振り返ります。
① エピックゲームズがアップストアの規約を無視して、アップストア以外で課金できるシステムを作った。
② これに対してアップルは規約違反を犯したエピックゲームズの「フォートナイト」をアップストアで利用できないようにした。
③ そのアップルの措置に対して、手数料が30%と高いアップストアの利用を強制しているとしてエピックゲームズがアップルを提訴した。
この裁判のポイント
※ この表は以前のブログで載せたものと全く同じです。
このことに関して、アップルCEOのティム・クック氏が初出廷で何を証言したかというと…
「アップストアの支払いシステムはセキュリティと手数料のため必要である」
「もしアップストアがなかった場合、それぞれのアプリが独自のやり方で料金(課金額)を請求することになり、利用者の複雑化が避けられない」
→アプリ利用者がそれぞれのゲーム運営会社にクレジットカード情報を入れる必要が出てきて、利便性も損なうが、詐欺の問題も発生してくる可能性が出てくる。
たしかにこれを言われるとそうだなと思います。
ゲーム運営会社ごとにクレジットカード情報を打ち込まないといけないのは、すごくわずらしいです。しかも管理ができないので、各ゲーム運営会社からメールが来るのでフィッシングメール(本物そっくりの詐欺メール)がきても詐欺だと気付かず引っかかる人が多くなると思います。
約3週間に及んだ公判の結果は陪審制により2021年8月13日までに出る予定になっています。
米ビジネス誌「ファスト・カンパニー」は、アップルが勝訴しても当局の規制強化を招くことで「戦争には負けるかもしれない」との論考を掲載しています。
米メディアでは、アップルがエピックゲームズに独自の決済を認めるなどして和解に持ち込む可能性もあるとの見方も出てき始めているみたいです。
整理すると…
アップルは仮に裁判で勝てたとしても、今まで通りアップストアを運営していくとは考えにくいです。このことは反トラスト法(独占禁止法)で規制当局や議会が問題視しているからです。しかも音楽配信会社のスポティファイ・テクノロジーも「30%と手数料が高いためにスポティファイの月額利用料を値上げさせざるを得なかった」と証言しています。=消費者が不利益を被っているということです。