世紀の大発明!? 夢の乗り物と謳われた商品

#274

こんにちは、チャーリーです!

みなさんは世紀の大発明と聞いたら何を想像しますか?

ここまで大袈裟じゃなくてもiPhone並みの大発明と考えたら何を思い浮かべますか??

 

ヒント

この商品の発売前に、アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏やマイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏などの米国IT業界の経営者たちが「人間の移動形態を変える革命的な製品」と絶賛したことで、メディアで未来の乗り物や世紀の大発明と大きく取り上げられました。

 

 

その商品は「セグウェイ」です!

沖縄・那覇・セグウェイ】おきなわワールド・セグウェイツアー|アソビュー!

 

セグウェイは発明家であるディーン・ケーメン氏が、電動立ち乗り2輪車として2001年12月に1台5000ドル(約54万円)で発売しました。自動車や自転車に代わる移動手段として注目を浴びました。

ケーメン氏は当時「セグウェイは馬車から車に替わった時の車のような存在になる」と豪語していました。

しかも、ガソリンを使わないクリーンエネルギーによる移動手段なので「環境にやさしい近距離圏の車」としてアピールして宣伝されていました。

 

 

今回はこのセグウェイの例を使って、投資のことを考えていきたいと思います。

 

まず結論から言うと…

スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏から称賛されたセグウェイでしたが、全く売れず、2020年7月15日で生産が停止されました。

 

もう少しセグウェイのことを煽って書くと…

発売当時、アメリカの大統領だったらブッシュ大統領も購入して、父親のブッシュ元大統領にも誕生日プレゼントとして贈ったり、2005年11月16日の日米首脳会談のときもセグウェイを小泉純一郎首相にプレゼントしています。

写真・図版 | 新語流行語を量産したのは「小泉政権」だった? 政治経済から生まれた平成流行語はこれだ!〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

 

セグウェイの発売当初の販売計画を書くと、「米国で100万台を販売した後に世界進出する」という予定でした。

それがふたを開けてみると、3年間で売れたのはわずか約6000台だけでした…泣

発売されてから生産が停止になるまで19年間の累計販売台数は約14万台です…

予定を大きく著しく大幅に下回ったために、世紀の大発明ともてはやされたセグウェイは一度も黒字化することはありませんでした。

 

理由は「高すぎた」からです!

 

 

結局、今となっては新たな近距離の交通手段として、キックボードに電動モーターをつけた電動スクーターが主流になりつつあります。

価格は500ドル(約54,500円)以下です。

 

 

このことから何が言えるかというと…

新商品や新サービスは何が成功するかは誰もわからないということです!

 

今は赤字だけど技術力があって将来性があるスタートアップ企業に投資することが人気化していますが、自分が投資している企業はセグウェイと何が違うのかを明確に理解していない人はその投資から撤退した方がいいです。

 

○○氏がこの技術を絶賛しているから大丈夫!とか、○○氏が投資しているから大丈夫!と思って投資をしてはいけないです。

セグウェイだって、ジョブズ氏やビルゲイツ氏が「革命的な製品」と絶賛していたにも関わらず、この結果なんですから…

 

 

整理すると…

新しい技術や新しい製品というのは、どんなにその技術・製品が画期的だったとしてもセグウェイみたいに全く売れないことがあります。この事例を覚えておけば投資の仕方が変わってくると思います。

もし、その技術・製品がヒットして世の中に広まったとしても、すぐ類似技術・類似製品が出てきて競争が激しくなります。今でいうと、宅配サービスが良い例だと思います。ウーバーイーツ以外にもいろんな企業が進出しています。

すでに世の中に広まっていて、ブランドも確立できた後に投資をしても全く遅くありません。今からマクドナルドやスターバックスなどに投資をして焦らず長期保有していれば、比較的確率が高く十分な利益が望めると思います。

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