この相場状況で投信で240億円の損を出した!?

#269

こんにちは、チャーリーです!

2021年5月13日の日経新聞を読んでいたらビックリする記事があったので取り上げてみたいと思います。

それはこの記事です。

引用元:日本経済新聞(2021年5月13日朝刊9面)

 

傘下に横浜銀行と東日本銀行を持つコンコルディア・フィナンシャルグループが投信運用で約240億円の含み損を抱えていたため、損失処理を行ったという記事です。

具体的な商品名は不明ですが、投資していた商品性は「株価が下落すると利益が生じる投資信託」です!

※ 新聞記事に書いてあります。

 

 

「株価が下落すると利益が生じる投資信託」ってどういうこと??と思われる人もいると思います。

 

イメージ

日経平均株価が下がった場合

 

 

日経平均株価が上がった場合

画像の引用元:シンプレクスのETF

 

 

私の完全な憶測ですけど、横浜銀行・東日本銀行はコロナで経済活動再開の見通しがなかなか立たないので、いずれは株価が大きく下がると思ってこのインバース(ベア)型の投信を買ったんだと思います。

インバースとは、「逆の、反対の」という意味。

ベアとは、熊は攻撃するときに手を上から下に振り下ろす動作をすることから、先行き株価が下がると見るときに使う表現です。

 

日経平均株価のインバース(ベア)型ETFは以下の通りです。

 

 

ただ、今の相場状況でこの手の商品に投資していたら現実はどうなったかというと…

コロナで経済活動が本格再開する前に大きく株価が上がっています。

これは日銀や各国の中央銀行が量的緩和策を行ったからです。

その結果、約240億円も損失を出してしまったんです!

 

今回のことから言えることは…

・奇をてらったことはしない方がいい

→もしかしたら、インバース(ベア)への投資はリスクヘッジ(リスク回避)目的だったかもしれませんが、それだったら投資商品を思い切って全て売った方がよかった。

・短期で儲けようとしてインバース(ベア)に投資した可能性がある。

・長期投資の優位性を理解していればインバース(ベア)に投資していない可能性がある。

→横浜銀行・東日本銀行ですら長期投資の優位性を理解できてない可能性を考えると、日本で長期投資が浸透していない理由がわかるような気がします…

 

 

整理すると…

石橋を叩いて渡るイメージがある銀行ですらこういう失敗を冒してしまいます。今回の例をいい教訓としてよく覚えておいた方がいいと思います。

私が改めて思ったことは、「奇をてらった投資行動をしない」「他の投資家を出し抜こうとしてはいけない」、今回のこととは直接関係はないですが「羨望の気持ちを持たない」ことです。例えば、ビットコインや去年のテスラ株のように大きく儲かっている人を見ると羨ましく思って、自分の投資理念とは違う投資をしてしまうことはよくあることです。

往々にしてそういう時に大きく失敗するんだと思います。

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