ガソリンスタンドのおじさん銘柄:VFコーポレーションとは…
#188
こんにちは、チャーリーです!
ガソリンスタンドのおじさん銘柄シリーズも今回で第三弾になりました。
第一弾は歯磨き粉メーカーのコルゲート、第二弾はスパイス・調味料メーカーのマコーミック、そして第三弾がVFコーポレーションです!
このシリーズは、ガソリンスタンドのおじさんが給料をコツコツ株式投資に回して、亡くなるときには資産が約10億円になっていたので、そのおじさんが保有していた銘柄を調べていっていみます。
ガソリンスタンドのおじさんの記事は(全米が驚愕!!長期投資を実践した人の話(実話))
歯磨き粉メーカーのコルゲートの記事は(56年連続増配企業!! コルゲートとは…)
スパイス・調味料メーカーのマコーミックの記事は(ガソリンスタンドのおじさん銘柄:マコーミックとは…)を参照してください。
コルゲートとマコーミックはハッキリ言って、超が1万回付くくらい超優良企業でした!
今回のVFコーポレーションはどんな企業なのか??
アメリカのコロラド州デンバーに本社がある、世界的なアパレル・フットウェア企業です。
VFコーポレーション傘下のブランド一覧
さすがにこの中のブランドは知っているのがいくつかありました。ファッションに疎い私でも知っているくらい世界的に有名ブランドが傘下ブランドにあります。
次は株価推移を見てみます。
コルゲート、マコーミックともにこのVFコーポレーションも凄いの一言です!
ただコルゲート、マコーミックと共通していることは、株価上昇だけではないんです。
それは「連続増配企業」なんです!!
VFコーポレーションは47年連続増配中です!
過去の配当金は以下の通りです。
※ 2018年3月は決算月が変更になったので3か月分の配当金を載せています。
2020年度は配当金だけの数字を見ると減配になっていますが、傘下ブランドのコントール・ブランズをスピンオフ(分社化)するに伴って、投資家はVFコーポレーション1株に対してコントール・ブランズ株を0.14286株もらえてます。
コントール・ブランズの上場初値が35.51ドルなので、1株当たり5.07ドル分の価値があります。なので、コントール・ブランズの株も合算すると減配にはなっていないです!
次に業績を見てみます。
業績は安定しています。
このVFコーポレーションの特徴はキャッシュフロー推移を見たらよくわかります。
〇(赤丸)している年は有名ブランドを買収している年です。
投資キャッシュフローが他の年と比べて大きいのがわかると思います。
ちなみにどのブランドを買収したかというと…
2003、2004年:キプリング、ヴァンズを買収
2007年:セブンフォーオールマンカインド、ルーシー、マジェステイック・アスレティックを買収
2011年:ティンバーランドを買収
2017年:ディッキーズを買収
2020年:シュプリームを買収
→上記の表は決算月が3月のため2020年3月までの実績しか反映していないです。なのでシュプリーム買収に伴う、投資キャッシュフローは繁栄していないです。
整理すると…
ガソリンスタンドのおじさん銘柄を3銘柄(コルゲート、マコーミック、VFコーポレーション)調べてきましたが、全てに共通していることは、連続増配企業・業界シェアが高い・有望ブランドを買収しまくっていることです。
逆説的に言うと、有名ブランドを買収しまくっているので業界シェアが高くなって、より強固な「堀」が築けているんだと思います。
※ 堀はお城にある堀のことで、競合他社から攻められても堀が深ければ深いほど(城壁が高ければ高いほど)他社にシェアを奪われることがない
堀については過去ブログ(永続的競争優位性を持つ企業とは??)を参照して下さい。