検証:オリンピック開催が決まれば為替は上がるのか??

#264

こんにちは、チャーリーです!

少し前のブログで(検証:オリンピック開催が決まれば株価が上がるのか??)を書きましたが、私が証券マン時代に実際セールスをして、損を被ったことについても検証していきたいと思います。

それは、前回は「オリンピックと株価」でしたが、今回は「オリンピックと為替」について調べていきます。

2016年8月のリオデジャネイロオリンピックの時にブラジルレアルをオススメして、大損になってしまったので恥を忍んで自戒の念の意味を込めて検証していきます。

※ ブラジルレアルとは、ブラジルの通貨の名称です。日本円と言っているのと同じ意味合いです。

 

 

まずは前回同様、過去のオリンピック開催地を確認していきます。

このオリンピック開催が決まってから、実際開催されるまでに概ね7年程度あります。

この期間で為替はどう動いているのか??

 

為替の場合は円安・円高、どっちになったら利益なのか正直わかりづらいと思います。

考えてほしいのは…

オリンピック開催国の通貨が高くなったら利益になる

オリンピック開催国の通貨が安くなったら損失になる

 

 

まずは今回の東京オリンピックから見ていきます。

     

開催国通貨である日本円が円安になっている。

2013年9月:1米ドル=99.33円

2021年5月:1米ドル=109.09円

→8.94%円の価値が下がった。

※ 日本円だとわかりにくいので、次のブラジルから見てください。

 

 

次はリオデジャネイロオリンピック

2009年10月:1ブラジルレアル=50.12円

2016年8月:1ブラジルレアル=31.36円

→37.43%ブラジルレアルの価値が下がった

 

 

次はロンドンオリンピック

2005年7月:1イギリスポンド=197.45円

2012年7月:1イギリスポンド=124.79円

→36.79%イギリスポンドの価値が下がった

 

 

次は北京オリンピック

2001年7月:1中国元=14.99円

2008年8月:1中国元=15.73円

→4.93%中国元の価値が上がった

 

次はアテネオリンピックですが、ギリシャの通貨が途中でユーロに変更になっているので割愛します。

 

次はシドニーオリンピック

1993年9月:1オーストラリアドル=70.22円

2000年9月:1オーストラリアドル=61.11円

→12.97%オーストラリアドルの価値が下がった

 

 

最後はアトランタオリンピック

1990年9月:1米ドル=143.57円

1996年7月:1米ドル=109.68円

→23.60%米ドルの価値が下がった

 

為替を遡れるのがここまででした。

こうやって調べていくとすごく悲しくて切ない気持ちになってしまいました。

オリンピック開催地が決まってからオリンピック開催までの期間で、オリンピック開催地国の通貨に投資していたらすこぶる高い確率でしています。

 

 

整理すると…

「オリンピックと株価」、「オリンピックと為替」両方とも連動性はありませんでした。

「オリンピック開催が決定したので買いですよ」というセールストークは一体何だったのか…泣

前回ブログの最後にも同じことを書きましたが、今後は「オリンピック開催が決定したので買いですよ」というセールストークにダマされないようにしましょう!

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