なぜ自社株買いをするのか??
#224
こんにちは、チャーリーです!
投資の世界ではバフェットの動向が常に気にされています。
それは単純にいつも冷静だからです!
暴落時に冷静な判断ができるというのは、過去のブログで散々書いてきたので割愛しますが、今みたいにバブルっぽく株価が上がっている時もそうなんです。
2000年のITバブルの時もバフェットと右腕であるチャーリーマンガーは一切ハイテク株に手を出さなかったのは有名な話です。
ハイテク株に手を出さなかった理由は、①自分が理解できない事業には投資をしない。②企業価値より株価が割安になっていない会社には投資をしない(割高な企業には投資をしない)等があります。
その冷静沈着なバフェットが2020年にどういう投資行動を行ったかというと…
「自社株買い」を247億ドル(約2兆6000億円)分したんです!
今回はこの「自社株買い」とは何なのか?何がいいのか?を書いていきたいと思います。
自社株買いとは…
株式市場に出回っている自社株を自らの資金を使って直接買い戻すこと。
買い戻した株を消却することで、発行済み株式数が減ります。
発行済み株式数が減ることで、「利益額が同じだとしてもEPS(1株あたりの利益)が上昇する」ので株主還元の1つとされています。
アップルを例にどういうことか計算していきます。
以下の図はアップルの年次報告書から数字を拾って作成しています。
純利益は+3.9%しか伸びていないのに、EPS(1株あたりの利益)は+10.4%も伸びています。
EPS=「純利益」÷「発行済み株式数」で計算されるので、分母である発行済み株式数が減るとEPSが上昇しやすくなる。
ちなみにアップルでいうと…
57,411百万ドル(純利益)÷175億28百万株(発行済み株式数)=3.28ドルになる。
このように自社株買いを行うと、EPSが上昇して株主価値が高まることから自社株買いをすると株価が上がりやすくなります。
ただ、余談ですがバフェットは自社株買いをするタイミングもすごくこだわりがあります。
自社株(バークシャーハサウェイ株)が企業価値より株価が割安になっているタイミングじゃないと自社株買いしません。近年は投資家がハイテク株ばかりに投資しているのでバークシャーハサウェイ株が割安に放置されているらしいです。
※ バークシャーハサウェイ株が割高になっているときは、投資家に対してバークシャーハサウェイ株は今は買うべきタイミングではないとも言います。
整理すると…
自社株買いをすると株価が上がりやすい理由が少しはわかっていただけましたか??
ただ、この自社株買いはどの企業でもできるというわけではありません!単純に自社株買いをする原資が必要になります。
その原資となるのがここ最近のブログで焦点を当ててきた「フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)」です!フリーキャッシュフローが潤沢な企業はこのように株主還元をしやすいので長期投資する上では抑えておかないといけない項目の1つです。
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