海外展開すればいい

#987

こんにちは、チャーリーです!

私は私と取引をしてくれているお客様に対して半年に1度のペースで現状報告を行っています。

先日、現状報告のためにお客様と面談をしていた時にこんなことを言われました。

「交流会で知り合った人に50歳くらいで元大手証券出身で今は独立しているという人と知り合ったんです。その方がこんなことを言っていましたけどチャーリーさんはどう思いますか??」

 

その方の考え

「日経平均株価は5万円を超えると考えている」

「その理由は『日本株は割安なこと』、『トヨタみたいに海外で稼ぐ企業がどんどん出てくるから』。そうなれば日経平均株価は5万円を超えてくるはず」

私は日本株が割安かどうかはわからないですが、海外で稼ぐ企業がどんどん出てくるっていうのはそんなに甘くないと思っていますと答えました。

私がいつもキッコーマンの例を出しているので想像しやすいとは思いますが、キッコーマンみたいに海外での売上がどんどん伸びていけばたしかにバンバンザイで言うことはありません。

 

 

前にも1度書いたことがありますが、「メルカリ」を例に見てみます。

メルカリは2018年6月19日に上場しました。

 

メルカリが上場してからの株価推移はこちらです。

  

公募価格:3,000円

初値:5,000円

2024年8月14日:2,021円

初値どころか公募価格も下回っています。

 

そもそもメルカリはなんで上場したのか知っていますか??

上場すると新たな投資家から資金調達ができます。

なんのために資金調達をしたのか??

「日本及び海外におけるメルカリユーザー数の拡大」のために資金調達した。

海外というのはイギリスとアメリカを指しますが、主力市場はアメリカです。

イギリスからはすでに撤退しました。

しかも!

2018年12月18日にイギリス市場から撤退することを発表したんです。

※ 上場日2018年6月19日

上場してから半年後にイギリスから撤退しています。

 

残ったアメリカ市場はどうなんでしょうか??

メルカリの「決算説明資料」にアメリカ市場での営業利益が公表されているので調べてみたいと思います。

ちなみにアメリカ市場に進出したのは2014年1月14日です。

 

米国事業の四半期ごとの調整後営業利益

※ メルカリは6月決算企業

公表されている2018年7月-9月期からの23四半期のうち、辛うじて1回だけ黒字になっていますが、22回は赤字です。

 

 

今度は年度ごとの調整後営業利益を見てみます。

公表されている7年間で1度たりとも黒字になっていません。

 

 

そういう状況なので米国事業で大規模はリストラを行うみたいです。

2024年7月19日の日経新聞が報じました。

 

アメリカの従業員は有価証券報告書を見ると226人です。

その226人の内、今回リストラするのは100人弱らしいです。

約半数近くをリストラします。

それだけ米国事業がうまくいっていないということです。

 

 

整理すると…

他にも例を見つけられたらいいのですが、メルカリのように海外進出しても成功するかどうかは約束されていません。

かといって海外進出すべきではないというのは間違った議論です。

日本企業はどんどん海外進出をすべきです。

海外にチャレンジしなければ衰退していくのは火を見るよりも明らかなので。

全面的に応援していますが投資家の人は慎重に!

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