バブル崩壊のヒントが見えた!?

#216

こんにちは、チャーリーです!

2021年1月下旬くらいから2020年に大きく上がっていた銘柄を中心に株価が15%~40%下落しました。

今回の下落から今のバブルが崩壊した時のヒントが垣間見れたので調べていきたいと思います。

 

まずは各銘柄の下落率を計算していきたいと思います。

計算条件は2021年の高値と安値で計算しています(2021年3月10日までの相場)。

S&P500

アップル

フェイスブック

アマゾン

アルファベット

テスラ

スクエア

 

 

まずはS&P500から見てみます。

 

フェイスブック

 

アマゾン

 

 

アップル

 

アルファベット(グーグル)

 

テスラ

 

スクエア

 

S&P500(市場平均)が4.2%しか下落していない局面でハイテク株はS&P500以上下がっています。

そもそも1月下旬からなんで株価が下がったかというと、「アメリカ長期金利の上昇スピードが早くなった」からです!

※ 長期金利とは10年満期の国債の利回りのことです。

 

なんで長期金利が上昇したらハイテク株が大きく下落するのでしょうか??

考えられる理由は2つです。

・金利上昇により、調達金利(銀行の貸出金利等)が上昇するため

→借金が多い企業は金利負担が大きくなる。

・株式益利回りに魅力を感じなくなるため

→「株式益利回り=1株あたりの利益(以下:EPS)÷株価」で計算されます。

 

 

各社の「有利子負債(借金)」、「EPS」、「純利益」、「株式益利回り」を調べてみます。

有利子負債の金額だけだと、どれだけ負担なのかわからないので純利益との比較で見てください。

※ 下落率が大きい順に書いていきます。

 

アメリカの長期金利:約1.5%

 

テスラ

有利子負債:9556百万ドル(約1兆320億円)

純利益:690百万ドル(約745億2000万円)

EPS:0.64ドル

株価:883.09ドル

株式益利回り:0.64ドル÷883.09ドル=0.07%

※ 純利益と比較して借金が多い。純利益全額を借金返済に回したと仮定しても14年くらいかかる。

 

スクエア

有利子負債:2587百万ドル(約2793億9600万円)

純利益:213百万ドル(約230億円)

EPS:0.44ドル

株価:276.57ドル

株式益利回り:0.44ドル÷276.57ドル=0.16%

※ テスラと同じで利益と比べたら借金が多い。

 

アップル

有利子負債:98,667百万ドル(約10兆6560億円)

純利益:57,411百万ドル(約6兆2003億円)

EPS:3.28ドル

株価:143.16ドル

株式益利回り:3.28ドル÷143.16ドル=2.29%

※ 借金の金額は大きいが、純利益の金額も大きいので問題ない。純利益全額を借金返済に回したら2年で借金が返済できる。

 

アマゾン

有利子負債:31,816百万ドル(約3兆4361億円)

純利益:21,331百万ドル(約2兆3037億円)

EPS:41.83ドル

株価:3380.00ドル

株式益利回り:41.83ドル÷3380ドル=1.23%

 

フェイスブック

有利子負債:0百万ドル(0円)

純利益:29,146百万ドル(約3兆1477億円)

EPS:10.09ドル

株価:283.05ドル

株式益利回り:10.09ドル÷283.05ドル=3.56%

※ 借金が0円ってすごすぎる…

 

アルファベット(グーグル)

有利子負債:13,932百万ドル(1兆5046億円)

純利益:40,269百万ドル(約4兆3490億円)

EPS:58.61ドル

株価:2128.31ドル

株式益利回り:58.61ドル÷2128.31ドル=2.75%

 

 

このように「借金の金額」と「株式益利回り」を見ると、長期金利が上昇したら売られる理由がわかってきます。

今だったら、アメリカの10年満期の国債(実質リスクゼロ)に投資したら1.5%の利回りで運用できるのに、わざわざリスクを取って借金多くて株式益利回りが0.07%のテスラに投資する意味が見い出せないので、長期金利が上がったらそういう企業は売られるんです!

 

 

最後にスーパーためになるバフェットの言葉を紹介します。

「未来は予想できない。しかし、危機に備えることはできる」

 

こういう利益が上がっていないのに株価だけ上がっている企業に投資しないこと、借金が少なくて利益が毎年伸びている企業に投資することが危機に備えることになります。

 

 

整理すると…

歴史を振り返るとバブルが崩壊するときは金利が上がったときです!

上がった時というよりも、中央銀行が利上げを行った後に例外なくバブルが弾けています。

今回は長期金利が少し上がっただけでテスラは36.24%も下落しました。今回の長期金利上昇による下落はいいヒントになったと思います。

バフェットが言うように、未来は予測できませんが(バブルがいつ崩壊するかわからない)、危機に備えることが重要です。そうやってバフェットは過去に誰にも真似できない驚異的な運用成果を残してきました。

2

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です