資金流入が続いている「投資のソムリエ」とは…
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こんにちは、チャーリーです!
2020年はコロナウイルスの影響で相場が乱高下しましたが、そういう相場状況の中でも資金流入したファンドがあります!
モーニングスターが2021年1月14日に「2020年純資金流入額上位5ファンド」を発表しました。
ランキングは以下の通りです。
テーマ型ファンドが入っていることは横に置いておいたとして、このランキングを見ると正しいかどうかは別にして資金流入している理由は、2020年3月のコロナ下落後に株価がV字回復しているので、株価上昇を狙って資金流入しているのはなんとなく想像がつきます。
ただ、1つだけ“あれっ??”って思うファンドがランクインしています。
それは「投資のソムリエ」です!!
今は世界的に株高になっているので株式型投信が人気が出るのはわかるんですが、なんでこの時期にバランス型ファンドがランクインしたのかを調べてみたいと思います。
まずは投資のソムリエの特徴
投資環境の変化を速やかに察知し、中長期的に安定的なリターンを目指しています。
・主に国内外の債券、株式、リート(不動産投資信託)に投資して、それぞれの配分比率を適宜変更していきます。
2021年1月29日現在の投資状況
当該ファンドが定義している安定資産とリスク性資産の割合
安定資産
国内債券、為替ヘッジ先進国債券
リスク性資産
新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内リート、先進国リート
半分以上を安定資産に投資している成果が値動きを見ると、コロナ下落時に発揮されています。
設定来(2012年10月25日)の値動きを見てみます。
たしかにコロナ下落時に4.75%しか下落していないのは、すごく優秀だと思います!
このことから安定運用できているファンドという印象が強くなって、資金がどんどん流入したんだと思います。
下落ばかりに目を向けずにリターンにも目を向けていきたいと思います。
2012年10月25日設定なので、運用が開始してから約8年4ヵ月経ちます。
これを年率ベースで計算すると、「3.14%」になります!
長期投資の優位性を活かして、同じ時期に以下の銘柄に投資していたらどうなのかを調べてみます。
S&P500、ビザ、マコーミック、コストコで検証してみます。
まずはS&P500
ビザ
2012年10月25日のビザの株価が34.39ドル(買値)
2020年度の配当金が年間1.2ドル出ている。
1.2ドル÷34.39ドル=3.49%という計算式になる。
マコーミック
2012年10月25日のマコーミックの株価が61.94ドル(買値)
2020年度の配当金が年間2.54ドル出ている。
2.54ドル÷61.94ドル=4.10%という計算式になる。
コストコ
2012年10月25日のコストコの株価が93.52ドル(買値)
2020年度の配当金が年間2.75ドル出ている。
2.75ドル÷93.52ドル=2.94%という計算式になる。
注目しないといけないのは上昇率もすごいですが、実は配当利回りです!!
上記銘柄は全て連続増配企業なので2012年10月25日に投資したとしたら、2020年度には配当利回りだけで「投資のソムリエ」の年率利回りの3.14%を超えてきている企業があります。
※ 今後も増配を続けていく可能性が高い。もっと配当利回りが高くなります。
もし全く株価が上昇しなかったとしても配当利回りだけで「投資のソムリエ」の利回りを超えてしまうんです。
このことも長期投資の優位性の1つと言えます!
過去ブログ(配当に関するクイズの答え)も参照してみてください。
整理すると…
「投資のソムリエ」は確かに安定していると言えますが、個人的にはわざわざリスクを取って投資をするんなら、上記で示したような他の方法でもいいと思いました。
長期投資の優位性は、株価の上げ下げに振り回されなくて済むというものありますが、連続増配企業に長期投資すれば上記のようにどんどん配当利回りが高くなります。
連続増配を実現できている企業は、過去のいろんな不安定な経済状況下でも増配しているので今後も増配できる可能性が極めて高いと考えてもいいと思います。