2021年第2四半期 決算発表:フェイスブック
#334
こんにちは、チャーリーです!
私が保有しているフェイスブックの第2四半期決算の発表が2021年7月28日にありましたので、決算内容を調べてみます。
アップルと同様、決算発表後に下落しています。
フェイスブックは4%近く売られています。
まずはフェイスブックの株価推移を見てみます。
ハイテク株にしては控えめな上昇率です…
これは顧客情報流出事件が起きたことが影響しています。
それでは決算内容を調べていきます。
以下の表はすべてフェイスブックの四半期報告書から数字を拾って作成しています。
四半期報告書はこちら
売上高
フェイスブックの売上は98.3%が広告収入であることを考えると、広告収入が伸びていることがわかります。
フェイスブックは4Q(10月-12月期)はクリスマスがあるので広告収入が増えやすい傾向にあるので、今回の決算発表2Q(4月-6月期)は過去の2Qと比較した方がわかりやすいです!
前年同期比で55.60%増は凄い…
純利益
純利益も絶好調といった感じです!
フェイスブックの収益の源泉と言えば、アプリの会員数です!!
まずはフェイスブック単体のアクティブユーザー数を見てみます。
デイリーアクティブユーザー数:毎日フェイスブックを利用する人の数
マンスリーアクティブユーザー数:1ヵ月に1度はフェイスブックを利用する人の数
フェイスブック単体のデイリーアクティブユーザー数
フェイスブック単体のマンスリーアクティブユーザー数
次にフェイスブックファミリーの会員を見てみます。
フェイスブックファミリーとは、フェイスブック、フェイスブックメッセンジャー、インスタグラム、ワッツアップのことです。
※ 重複しているアカウントはカウントされていません。
フェイスブックファミリーのデイリーアクティブユーザー数
フェイスブックファミリーのマンスリーアクティブユーザー数
フェイスブックファミリーのアプリを毎日27億6000万人も使う人がいたら企業(広告主)は広告の掲載を依頼することは当たり前です。
1ヵ月に1回はフェイスブックファミリーのアプリを使う人は35億1000万人って冷静に考えたらえげつない人数です!世界人口が約78億人なので…
もう1つ個人的にフェイスブックで気になっていることがあるので、それも調べてみます。
それは、地域別の売上高です!!
会員数が多い、アジア太平洋・その他の地域からの収入が以前は少なかったからです。
→ 新興国での収益化が出来ていなかった
地域別売上高(金額ベース)
金額ベースではアジア太平洋・その他の地域の売上高も着実に伸びてきていますが、構成比率でも調べてみます。
地域別売上高(比率ベース)
う~んって感じですね。
売上高の比率はほぼ変わっていないです。
上記に載せているユーザー数を見ると、米国・カナダ、ヨーロッパのユーザー数は増えていないんです。
なので今後はユーザー数も伸びていて、且つまだ思うように収益化できていない新興国での売上高の伸びがポイントになってくると思います。
なぜこれだけの好決算なのに決算発表後、株価が下がったかというと…
・下期から広告の成長率が鈍化すると、フェイスブックの自体が発表しているから
→ iOSアップデートにより、広告ターゲティングの逆風が増加するため
整理すると…
フェイスブックの第2四半期決算の内容は絶好調でした!!
会員数もまだ伸びているし、懸念されていた春先からのアップルのiOSアップデートにより、広告ターゲティングの逆風が吹くのは公表されていたのでわかっていましたが、今のところは全くと言ってほど影響がないです。
下期からは逆風が増加するとは言っていますが、成長が鈍化するだけで成長しないとは言っていないです!
下期のここ2年間の売上高の伸び率が平均すると31.57%増なので、それより鈍化するとフェイスブックは言っています。たぶん25%増くらいは売上高は成長すると思います。
欲を言うと、新興国で早く収益化してほしいです…