インデックスへの投資はバックミラーを見た投資と同じ…
#343
こんにちは、チャーリーです!
「インデックスへの投資は、過去の成功をミラーリングしているだけ。いわばバックミラーを見た投資と一緒だ」
このようにインデックス投資を真っ向から批判している人物がいます。
その人物とは、今やカリスマ投資家として、もてはやされている米アーク社のキャシー・ウッド氏です!
そもそも現在、アクティブファンドがインデックスファンドのパフォーマンスを下回っているということと、アーク社の運用を一緒にされたくないみたいです。
スーパー簡単に言うと、アクティブファンドはベンチマーク(一般的には市場平均)を上回る運用を目指しているので、ベンチマークに劣ってしまうという考え方です。
アーク社は、そもそもベンチマークを競争相手と意識していないので「勝ち負け」の議論が存在しないらしいです。
もし私が日常生活でこのようなことを言い始めたら、私の妻から“屁理屈ゴネ男(へりくつごねお)”と言って一蹴されてしまいます…w
冗談はさておき、アーク社の考え方は…
・未来の世界を変える「破壊的イノベーション」に着目。
・イノベーションを理解する専門家を金融以外からも採用。
・イノベーションがつくる未来の市場規模から逆算して、今の企業の株価を見る。
・企業の3ヵ月毎の業績発表など足元の数値を気にしない
言いたいこと・やりたいことはわかりますが、私はアーク社のやり方はやっぱりうまくいかないと思っています。
私がなぜそう思うかというと…
・専門家がどんだけ調べても、どの企業が勝ち残れるかは絶対わかりっこない。
・1万歩譲って未来の世界を変える企業がわかったとしても、その企業が利益を出せるとは限らない
・業績を気にしないって…論外…
・未来の世界を変えるような破壊的イノベーションを起こした企業と生き残れる企業はイコールではない。
別の言い方をすると…
・SNSのClubhouse(クラブハウス)が今後も流行るかどうかはわからない…
・セグウェイが廃れると誰が想像できていたのか?
→ アップルのスティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏が「人間の移動形態を変える革命的な製品」と絶賛していたにも関わらず廃れた。
・ライドシェアや出前サービスは市場拡大しているが、国籍問わずほぼ全ての企業が赤字。
→ ウーバー、出前館、ドアダッシュ・リスト・滴滴出行など
・電気自動車・自動運転車は100%未来の世界を変えるけど、市場が拡大することと、企業が儲かることはイコールではない。
→ 価格競争・シェアの奪い合いが激しくなるので利益率が低くなる。今の3Dプリンタ市場がまさしくこれ。
・アメリカで2005年、2006年当時に爆発的に流行ったSNSのMyspace(マイスペース)が廃れた。
→ 破壊的イノベーションを起こした企業が廃れた事例
整理すると…
歴史を振り返っても誰も成功しなかった投資手法がなぜアーク社だけ成功するのか…アーク社の運用はうまくいかない確率が極めて高いと思います。
どれだけ贔屓目で見ても、2020年のパフォーマンスが持続することは1000%ないです!
2020年の上昇率をイメージして投資したら本当に痛い目に合うので要注意です。
なぜかというと…
2020年の1年間で2.46倍になったのが継続すると仮定して計算します。
100万で投資したのが、2020年年末に246万円になります。
2021年年末には、605万円になります。
2022年年末には、1488万円になります。
2023年年末には、3662万円になります。
2024年年末には、9008万円になります。
このように計算上はたった5年間で100万円が9008万円になります。
バックトゥザフューチャーみたいに過去に戻らない限りこんなぶっ飛んだ運用成績を残すことは不可能です!