どうする…孫正義さん!

#344

こんにちは、チャーリーです!

過去ブログ(中国企業ピーンチ!!)でも書きましたが、中国企業はアメリカからも味方のはずの中国政府までもが中国企業に対して規制を強化して、足を引っ張っています。

 

中国政府の言い分としては、中国のIT大手が中国国家よりも個人情報を集めているので、情報を統制する目的で規制を強化しています。

具体的には

・アリババ傘下のアント・グループの上場を延期させた。

・出前アプリ最大手の美団に対して、独占禁止法違反の疑いで調査を開始した。

・TikTokの運営会社のバイトダンスが香港か上海で上場しようとしていたのを凍結させた。

・配車アプリ最大手の滴滴出行に対して個人情報収集と利用に関する重大な法律違反があるとして、アプリのダウンロードを停止した。

・中国の学習塾に対して、塾代が高額になり過ぎて貧富の格差を助長するとの理由から義務教育を受ける小・中学生を対象としている学習額を全て非営利組織にすると発表した。

→ 塾の件は情報規制とは少し違いますが…

 

 

ここで気になってくるのが、ソフトバンクの孫正義さんです!!

ソフトバンクGは投資額全体の半分を中国企業に投資しているからです。

 

引用:日本経済新聞(2021年8月11日朝刊3面)

 

 

中国企業以外も入っていますが、ソフトバンクGの投資先の運用状況を見てください。

年初からの騰落率です。

※ ザイマージェン、満幇集団、滴滴出行、クーパンは上場日からの下落率です。

いくらなんでも逆風が吹きすぎですよね…

 

 

もちろん中国政府の対応で逆風が吹いているのはソフトバンクGだけじゃなくて、世界中の投資家がそうなんです!

ただ、こういう状況になった時にどういう対応をするかが鮮明に分かれてきました。

 

まずはソフトバンクG

2021年8月10日の決算発表の記者会見で孫正義会長が「中国ハイテク株は受難の時だが、長い目で見れば株価は持ち直してくる」と発言して、中国への投資を続ける意向を明らかにしました。

 

次にアーク社

2021年7月13日の投資家との月例webセミナーでキャシー・ウッドCEOは、中国の大手テクノロジー株に対して「バリエーションがリセットされたと思う」「バリエーションの観点から言って、これらの銘柄は下落したし、恐らく下落したままになるだろう」と語りました。

中国株をほとんど売却しました。

 

最後にバフェットの右腕であるチャーリー・マンガー氏

中国政府の規制強化を賞賛して、下落したアリババ株に投資しました。

 

中国に対する強気度合い

キャシー・ウッド氏 < 孫正義氏 < チャーリー・マンガー氏

 

正直、私レベルでは3人のうち誰の判断が正しいのかはさっぱりわかりませんが、今までの投資実績だけで判断するんならチャーリー・マンガー氏が正しい判断をしたと思っています。

チャーリー・マンガー氏は永続的競争優位性を持った企業を割安時(不人気時)に投資したからです!

 

例えていうなら…

バフェットがコカ・コーラ社がマーケティングで大失敗してペプシコ社にシェアを逆転された時にコカ・コーラ株に投資したように。

バフェットがアメリカンエキスプレス社が詐欺事件に巻き込まれて多額の損失を出して倒産寸前の時にアメリカンエキスプレス株に投資したように。

バフェットがワシントンポスト社がウオーターゲート事件で倒産寸前になっている時にワシントンポスト株に投資したように。

 

コカ・コーラ株のことは、(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:コカ・コーラ編②)

アメリカンエキスプレス株のことは、(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:アメックス編)

ワシントンポスト株のことは、(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:ワシントンポスト編)

を参照してください。

 

 

整理すると…

この中国投資に対する対応いかんで今後の運用成果に大きな影響を与えることは間違いないです。

ただ、私レベルで大事なことは、どうなるかわからないことには絶対に手を出さないことです!

今回の事例を参考にして、今後の投資の参考にすればいいと思っています。

参考にしておいて、また将来似たような事例が起きた時に実践に移せばいいかなと…

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