長期保有株の前提!! 設備投資の推移を調べてみた
#220
こんにちは、チャーリーです!
タイトルでも書きましたが、長期投資をしようと思った時に絶対見ないといけないのが、フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)の推移です!
フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が潤沢にある企業の共通点は、「設備投資額」が少ないことです。
前回ブログ(アップル超えの企業はあるのか?? 純フリーキャッシュフロー率を調べてみた…)で過去にブログで取り上げた銘柄や気になる銘柄の2020年度のキャッシュフローを調べてみましたが、リーマンショック前まで遡ってキャッシュフローと設備投資額の推移を調べてみたいと思います。
今回のブログで調べるのは以下の6銘柄です。
S&Pグローバル
ビザ
ヤムブランズ
マクドナルド
コストコ
ウォルマート
※ S&Pグローバルとマクドナルドは年次報告書では2009年までのデータしか遡れなかったです。
以下の表は全て各社の年次報告書から数字を拾って作成しています。
※ 表の中のCFはキャッシュフローのこと。純フリーキャッシュフロー率は私の造語です。
まずは前回優勝者のS&Pグローバル社から
2015年はリーマンショック時のサブプライムローンの格付けに関する和解金を支払ったので、営業キャッシュフローが大きく減少しています。
設備投資額の少なさにはびっくりです…
ビザ
ビザもS&Pグローバルと同様、設備投資額が一貫して少ないです!
ヤムブランズ
2016年に中国事業を担っていたヤムチャイナがスピンオフ(分社化)しています。
前にも書きましたが設備投資額が年々減っており、しかもケンタッキー、タコベル、ピザハットの3社すべてが年々設備投資額が減っています。
マクドナルド
コストコ
設備投資額が増えている…
ウォルマート
設備投資額が減少傾向です。
こうやって過去のキャッシュフローの推移を見てみると、いろんなことが見えてきました。
まずは、営業キャッシュフロー自体が右肩上がりになっているのか、設備投資額は減少傾向なのか、純キャッシュフロー率が高水準で安定して推移しているのか、徐々に改善してきているのかなどです。
一番大事なことは…
そもそも今回キャッシュフローを調べた理由を思い出してください。
タイトルにもチラッと書いていますが、長期投資を実現することです!
長期投資を実践する上で重要な項目がキャッシュフローであることは間違いことです!
ただ、本当に10年以上の長期投資をしようとした時にもっと大事なことは、自分が理解できない、好きではない企業には投資しないということです!
10年以上長期投資しようと思ったら1000%と言い切ってもいいくらい、間違いなく暴落する局面が訪れます。その時に、慌てずに持ち切れるかどうかの分かれ目は、「自分が理解している銘柄」、「自分が好きな銘柄」かどうかです!
例えば、世界一の投資家と言われているバフェットがアップル株を10兆円分保有しているので、真似して買ったと仮定します。
でも今みたいに2月5日143.16ドルだったアップル株が、3月8日に116.36ドルまで下がって18.7%も下落した時にどう思うかポイントだと思います。
バフェットはアップルの事業内容や業績を理解しているので、18.7%下がったからといって売却することはないです!慌てもしないです。
でもアップルのことを何も理解していなくて、GAFAの一角だし、勢いがあるから買ったという人は18.7%下がったらすごく焦ります。ついにGAFAの時代は終わった…と判断して売却する人もいると思います。
何が言いたいかというと、今回6銘柄の営業キャッシュフローと設備投資額の推移を調べましたが、数字上はS&Pグローバルが断トツにいいです。長期投資に向いている企業というのは間違いないですが、さっき言ったようにS&Pグローバルのことを理解せずに投資したら長期投資できないので注意が必要なんです!
過去のブログで一貫して言い続けていることの1つが「長期で持ってもいい商品を長期保有する」ということです。
なので、自分に合った銘柄を見つけてください。
仮に「調べるのがめんどくさい」とか「調べ方がわからない」という方は私が代わりに調べるのでどんどん言ってきてください。
整理すると…
最後に長い文章を書いて読みづらかったと思いますが、でもすごく大事なことなので頑張って読んでみてください。
それにしてもS&Pグローバル社はすごいですね!バフェットが同業のムーディーズを永久保有銘柄として持ち続けている理由がわかります。しかも、格付け業界は参入障壁がかなり高いのでライバル会社がどんどん現れて、シェアを奪われる心配もないんです…すごい銘柄です!
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