医療保険最大手! ユナイテッドヘルスのすごさとは…
#221
こんにちは、チャーリーです!
以前のブログ(フリーキャッシュフローが多い企業はどこか??)で2020年度において設備投資額が少なくてフリーキャッシュフローが潤沢な企業を調べましたが、その中ではフリーキャッシュフローの金額の規模・設備投資額の少なさで1位のアップルに次いで2位だったのがユナイテッドヘルスです!
今回はこのユナイテッドヘルスについて調べていきたいと思います。
ユナイテッドヘルスとは…
米国最大の民間の医療保険会社です。ちなみにアメリカは日本とは違って国民皆保険ではないので民間の医療保険に加入する必要があります。
まずは株価の推移から見ていきます。
20年間で54.9倍も上がっているのはすごいです!
なんでこんなに上がっているのかを業績の観点から見ていきますが、今回はアメリカの民間医療保険の状況から調べてみます。
※ 業績はそのあとに調べます。
2017年からのデータしか探せなかったですが、アメリカの医療費の推移を見てください。
引用元:株式会社日本医療機器開発機構
毎年右肩上がりに増えていっています。
なぜこんなに医療費が増え続けているかというと、理由は2つ考えられます。
・アメリカの人口が増え続けていること
・アメリカも高齢者の人口が増えてきた
アメリカの人口は今後も増え続ける予想がされています。
次にアメリカの医療保険の市場シェアを見てみます。
引用元:statista
米国の医療保険シェアは2位以下を大きく引き離してトップです!
最後に業績を見ていきます。
以下の表は全て年次報告書から数字を拾って作成しています。
年次報告書はこちら
売上高
毎年着実に増えていっています。
営業利益・純利益
売上高同様、着実に右肩上がりになっています。
キャッシュフロー
設備投資額
設備投資額は横ばいというか、少し右肩上がりというか、微妙な感じですね。
こうやって調べると設備投資額が低水準で横ばいになっているわけではないということがよくわかります。
S&Pグローバルとかビザとかヤムブランズとはその変が違います!
整理すると…
医療保険会社の一番のリスクはオバマ大統領が実現させようとしたオバマケア(国民皆保険制度)です。もし日本みたいに国民皆保険制度が採用されれば、民間の医療保険の需要が激減します。
ただ、今のアメリカの財政状況を考えると国民皆保険制度を採用する可能性は極めて低いと思います。アメリカ国の借金がGDP比だと第二次世界大戦の時並みに借金を抱えています。
ということは今後もユナイテッドヘルスは成長できるということです!