2021年度 本決算発表:ヤムブランズ

#497

こんにちは、チャーリーです!

昨日のS&Pグローバルに引き続き、またまた個人投資家に不人気銘柄であるヤムブランズが2022年2月9日に2021年度の本決算を発表しました。

昨日のブログでも書きましたが、長期投資を実現しようと思ったら不人気銘柄じゃないとなかなか難しいです。

 

ただ、S&Pグローバルと同じで「不人気銘柄=株価が上がっていない」と思ったら大間違いです!

個人投資家に人気があることと、株価の上昇率は別物です。

 

ヤムブランズの株価推移から見てください。

      

2020年3月にコロナが大流行したときはさすがに大きく下がっていますが、それ以外は堅調に右肩上がりを続けています。

・2016年1月4日~2022年2月10日

 51.92ドル→ 124.15ドル

 上昇率:139.1%上昇(約6年1ヵ月間)

・2017年1月3日~2022年2月10日

 63.21ドル→ 124.15ドル

 上昇率:96.4%上昇(約5年1ヵ月間)

コロナがあったにもかかわらず、5年間で2倍近くまで上がってくれれば言うことないです!

 

 

さっそく業績を調べていきます。

以下の表はすべてヤムブランズの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。

年次報告書はこちら

売上高

2016年から中国事業がヤムチャイナとして分社化(スピンオフ)したので売上高が大きく減っています。

 

純利益

 

EPS(1株あたりの利益)

EPS(1株あたりの利益)を見るとヤムブランズの株価が上がっている秘密の1つがわかります。

純利益で見ると、2016年度が一番多い年ですが、EPSで見ると今期が過去最高に高いです。

もっというと、2019年度でも2016年度よりもEPSが高くなっています。

これは潤沢なフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)があるので自社株買いをして、発行済み株式数がどんどん減っているからです。

計算式

EPS=純利益÷発行済み株式数

まずは、キャッシュフローの推移を調べて、そのあとに発行済み株式数の推移も調べてみます。

 

キャッシュフロー

上記している通り2016年度に中国事業がヤムチャイナとして分社化(スピンオフ)しています。

2016年以降で見ると、緑色のフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が年々増加傾向にあることがわかります。

このフリーキャッシュフローを使って、自社株買いや増配、M&Aをして株主価値を高めていっています。

 

発行済み株式数

※ 転換社債とかストックオプションの株数も計算に入っています。

これを見ると一目瞭然です!

どんどん発行済み株式数が減っています。

EPSは発行済み株式数が減れば減るほど、計算上は高くなりやすいです。

計算式

EPS=純利益÷発行済み株式数

ちなみに株価は長期的に見ると、このEPSと連動します。

 

最後にヤムブランズの傘下ブランド別の営業利益を調べて終わりにしたいと思います。

傘下ブランドとは、ケンタッキー・フライド・チキン、タコベル、ピザハットのことです。

傘下ブランドの営業利益

どのブランドを見ても今期の営業利益が過去最高益になっていることがわかります。

 

 

整理すると…

地味で個人投資家から不人気のヤムブランズの業績は堅調そのものでした!

傘下ブランドは3社とも営業利益が過去最高益を更新していますし、キャッシュフローを見ても順調です。

当然今年も増配をしています。

本当に地味な銘柄ですが、こういう銘柄の方が失敗する確率が低いので最終的には資産を築きやすいと思います。

急がば回れ作戦です。

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