日銀が金融政策を変更
#737
こんにちは、チャーリーです!
2022年12月20日の12:00(日本時間)にドル円相場が急激に動きました。
その時の為替推移を見てください。
1日で7円も円高になったんです。
この原因は「日銀が金融政策を変更した」からなんです。
どう変更したかというと…
長期金利変動許容幅を±0.25%程度から±0.5%程度に拡大しました。
正直、この金融政策の話を詳しく書いていくと債券相場に慣れていない人はチンプンカンプンだと思います。
この金融政策変更が異次元金融緩和の出口戦略の1つなのかも私には判断がつきませんし…
なのでこのブログではイールドカーブ・コントロール(YCC)がどうとかの話は書きません。
この金融政策変更を受けて為替がどうなる可能性があるのかを書いていきたいと思います。
ヒントになることはいくつかあります。
それは今回は「0.25%→0.5%」にしましたが、その前にも数回にわたって長期金利の変動許容幅を引き上げています。
その時の為替相場を見ればヒントになると思います。
まず、時系列で確認していきます。
長期金利変動許容幅
・2016年9月:今行っているイールドカーブ・コントロール政策を導入
この時は具体的には変動許容幅を明言していませんが、概ね0.1%が目安になっていました。
・2018年7月:±0.1%→±0.2%に拡大
・2021年3月:±0.2%→±0.25%に拡大
・2022年12月:±0.25%→±0.5%に拡大
このように長期金利の変動許容幅を拡大するのは今回が初めてではありません。
ただ、拡大幅が今回が一番大きいのでインパクト大です!
影響度合いも一番大きいと予想されます。
それでは過去の為替の推移を見てみます。
過去の推移を見てどうですか??
今回より拡大幅が小さいので単純に比べたらいけないと思いますが、過去の例を見る限りだとほとんど影響が出ていません。
ここからは私の100%想像です。
もし仮に為替水準が150円になった後とか、過去と比べるとかなり円安水準である137円じゃなかったらどうなっていたと思いますか??
日銀の発表前の為替が115円だったとしたら…
私は為替は今回みたいに急激には円高になっていないと思います。
過去の例と同じように。
歴史的な円安水準なので一攫千金を狙った投機筋が多く存在していて、その人たちが慌てて取引をした結果だと考えています。
整理すると…
最初にも書きましたが、今回の金融政策変更が出口戦略の1つなのか、そもそもこれは利上げにあたるのかは私には全くわかりません。
でも知っておかないといけないのは長期金利の変動許容幅を拡大したのは今回が初めてではありません。
過去の推移を見ると変動許容幅を拡大しても大して影響はありませんでした。
ただ、今回の拡大幅は過去と比べるとレベチなことは押さえておかないといけませんが。
わからないことに対して心配するよりも、そもそも今回の金融政策変更で投資している企業の業績に影響があるのかどうかを知るべきだと思います。