キャシー・ウッド VS チャーリー・マンガー
#325
こんにちは、チャーリーです!
“破壊的イノベーション”を掲げて2020年に大きな運用成果を上げたことで、カリスマ投資家ともてはやされているキャシー・ウッド氏が中国株をどんどん売却していることがわかりました。
これは中国政府が中国企業に対して規制を強化していることが要因です。
このことの詳細は過去ブログ(中国企業ピーンチ!!)を参照してください。
キャシー・ウッド氏が中国株を売却している一方で、私のニックネームの元になっているチャーリー・マンガー氏は中国株を買い始めました。
満97歳です。
チャーリー・マンガー氏は、ウォーレン・バフェット氏の右腕と言われており、バークシャーハサウェイの副会長を務めている人です。
バフェット氏に永続的競争優位性を持つ企業への長期投資の大事さを教えた人物です。
まずは、キャシー・ウッド氏が中国株に対してどういう見方をしているのかというと…
2021年7月13日の投資家との月例webセミナーで中国の大手テクノロジー株に対して「バリエーションがリセットされたと思う」、「バリエーションの観点から言って、これらの銘柄は下落したし、恐らく下落したままになるだろう」と語りました。
意訳すると
中国政府の規制により、中国企業への投資の魅力がなくなったと。
チャーリー・マンガー氏は中国株に対してどういう見解かというと…
2021年6月29日に放映されたCNBCのインタビュー番組にマンガー氏とバフェット氏が出演したときの内容です。
中国のネット最大手アリババグループの創業者であるジャック・マー氏を黙らせたとして中国政府を称賛し、米国の金融規制当局も中国に倣ってほしいと述べました。
黙らせたというのは、チャーリー・マンガー氏が言うには、「要はジャック・マー氏を呼び出して『そんなことをやってはダメだ』と言った訳だ」と指摘しました。
また、「われわれが享受する、自由に起業できる素晴らしい経済は、正気でない人々がひどく行き過ぎることも許容するものの、中国政府は、投機を止めるために機先を制して介入した」とも語りました。
根底にある考え方(2020年2月12日の年次総会での発言)
「私は、最強の企業は米国にあるのではなく、中国企業は米国企業より強いと考えている。そして彼らはより早く成長している。あなた方は笑うが、私は単純な真実を語っているにすぎない」と語っています。
チャーリー・マンガー氏は、ただ中国を絶賛しているだけではないんです。
2021年4月5日発表されたマンガー氏が会長を務めるデイリージャーナル社の投資状況を見ると、新しくアリババ株を購入していることがわかります!
ちなみにマンガー氏は滅多なことがない限り投資しません!!
遡れる2013年12月31日以降の投資状況を見ると、なんと2回しか取引していません!
しかも、1回は2014年12月31日にポスコ株を一部売却しているだけです。
買付だけで見ると、2013年12月31日以降、アリババしか買っていないです!
マンガー氏の目にはそれくらいアリババ株が魅力的に見えているということです。
しかもマンガー氏はバフェット氏と同じで割高な水準では決して投資しないタイプの投資家です。
今の状況を考えると、不人気銘柄に投資したことになります!
整理すると…
正直、キャシー・ウッド氏とチャーリー・マンガー氏のどっちが正しい判断をしているのかさっぱりわかりません。
今までの実績だけで判断すると、マンガー氏の方が信頼度が圧倒的に高いですけど…
見方を変えれば、短期投資家VS長期投資家とも取れます。
今後も中国株(アリババ株)に注目して今後の参考にしたいと思います。