勝ち組! ウォルマートが生き残れる理由①
#287
こんにちは、チャーリーです!
コロナのワクチン接種が進んできて、各企業がコロナ後を見据えた取り組みを進めています。ネットで買い物しようと思ったらアマゾンの存在が大きいと思います。
コロナは関係なく、小売業はアマゾンの利便性・価格にどう打ち勝つかがポイントになります。
それは食品も例外ではありません!
アマゾンは2017年6月に137億ドル(約1兆5000億円)でホールフーズ・マーケットというとオーガニック系の高級食品スーパーを買収しています。
ホールフーズはオーガニック系の高級食品スーパーなのでウォルマートとはそもそも顧客層がバッティングしないかもしれませんが、デジタルの流れについていけない企業は業種を問わず、淘汰されていく可能性が高いです。
その中、ウォルマートはどういう取り組みをしているかというと…
「マイクロ・フルフィルメントセンター」の拡大です!!
といってもこの「マイクロ・フルフィルメントセンター」のことだけ書くと、いまいちウォルマートの凄さがわかりにくいので、その前の取り組みから書いていきます。
まず、最初にウォルマートが取り組んだのは「ピックアップタワー」です!
この「ピックアップタワー」はネット通販のデメリットを補えるシステムです。
ネット通販は、どこにいてもスマホ・パソコンから注文できますが、「届くまでに時間がかかる」、「配達時間に家にいないといけない」、「置き配だと、食品が傷む」などのデメリットがあります。
このピックアップタワーは、利用者はネットで買いたい商品を注文しておけば、ウォルマートの店舗内にあるピックアップタワーに注文履歴(バーコード)をかざすと、注文しておいた商品が5秒~10秒でパッキング(品数が多い場合は段ボールに詰め込んである状態)された状態で出てきます。
ウォルマートはこのピックアップタワーを2017年から導入を始めて1500店舗で導入していました。
しかし、このピックアップタワーを2021年4月に全部撤去すると発表したんです。
その理由は
温度管理が必要な生鮮品はタワーでは管理できないので、生鮮品は別の場所で受け取らないといけないという不便さがあったからです。
※ アマゾン傘下のホールフーズは生鮮品を宅配してくれます。
アマゾンとの競争がどんどん激しくなる中で、上記のようなピックアップタワーのデメリットを改善するために登場したのが、最初に書いた「マイクロ・フルフィルメントセンター」なんです!
イメージ(動画です)
動画引用元:激しくウォルマートなアメリカの小売業ブログ
この「マイクロ・フルフィルメントセンター」は、IT・ロボットと人を駆使してピックアップからパッキングまで5分でできるようにしました。しかも駐車場に着くと注文した全ての商品をスタッフが車のトランクまで運んでくれます。
※ 生鮮品はスタッフが取り集めます。しかもネット注文専用の割引もあります。
また今年度は140億ドル(約1兆5400億円)を投じて、この「マイクロ・フルフィルメントセンター」とTikTokを使ってライブ販売に力を入れるみたいです。
ライブ販売で活躍が期待されているのが、2021年5月に買収したばかりのイスラエルのジーキット社の技術です!
ジーキット社はバーチャル試着の技術を持っているので、衣類はもちろんのこと、化粧品などの非食品部門の売上増になるので期待されています。しかも返品率の低下にもつながります。
※ オンラインアパレルの返品率は最大で40%とも言われています。
ジーキットのバーチャル試着(動画)
動画引用元:ジーキットのホームページ
整理すると…
ウォルマートの凄さは変化に強いことだと思います!
一般的な企業だと2017年から巨額の投資をして導入したピックアップタワーを撤去するというのは簡単なことではありません。
時代の変化、顧客満足を追求しているからこそできる経営です。ウォルマートの業績に関しては次回のブログで書いていきます。
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