2022年5月-7月期 決算発表:ウォルマート

#645

こんにちは、チャーリーです!

ウォルマートが2022年8月16日の株式相場で前日比6.77ドル高(+5.11%高)の139.37ドルで取引を終えました。

これは8月16日の取引時間前に2022年度の第2四半期決算の発表を受けて上がりました。

そもそもウォルマートに限らず小売業者は逆風がビュンビュン吹いている状態にも関わらずです。

 

株価推移を見たら一目瞭然です!

  

赤○している部分を見ると株価が急落しているのがわかると思います。

高値:2022年4月21日 159.87ドル

安値:2022月6月17日 118.29ドル

下落率:26.00%下落

なぜこれだけ短期間に急激に株価が下がったのかというと、「インフレで利益率が悪くなったこと」「在庫を過剰に抱えたこと」が原因です。

 

 

このことを踏まえた上で今回の決算発表を調べたいと思います。

以下の表はすべてウォルマートの四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。

四半期報告書はこちら

 

売上高

前年同期比で+8.37%増加しています。

 

純利益

前年同期比で+20.41%増加

売上高・純利益ともに前年同期比で成長しています。

 

次は問題の在庫を調べてみます。

なぜ問題なのかというと、過剰に在庫を抱えていると在庫を処分するために値下げして販売しないといけなくなるので、利益率が悪くなるからです。

 

赤い点線を境界線にして在庫が増えているのがわかります。

毎年8-10月期の在庫が多くなっている理由は不明です…汗

あと注目しないといけないことは前四半期である2022年2-4月期よりも在庫が減っていることです!

また前年同期比で見ても在庫の伸び率は鈍化してきています。

5-7月の在庫増加率:25.47%増加

2-4月の在庫増加率:32.00%増加

 

利益圧縮の原因になる在庫の整理が少しずつですが、進んでいることがわかります。

すごく良い兆候だと思います。

 

 

上記したように売上高・純利益・在庫がすべて改善傾向にあるのは2つの要因があります。

1つ目

・新学期商戦が好調だったこと

2つ目

・中所得層・富裕層顧客がインフレでも安価に買い物できるウォルマートに来店した。

※ ウォルマートと言えば「Everyday Low Price」なので。

食品や消耗品を求めて中・高所得者層の来店が増加したみたいです。

ウォルマートのダグ・マクミロンCEOは言うには、年収が10万ドル以上の顧客の買い物が売上増加分の4分の3を占めたらしいです。

 

 

整理すると…

さすがスーパーマーケットチェーンで売上高が世界最大の企業だけあって、変化への対応が迅速です。

売上高・純利益・在庫がすべて改善していました。

しかも食品や消耗品を求めて年収10万ドル以上の顧客の来店が増加したことを考えると、当然ですがブランド価値も確立されていることがわかります。

やっぱり48年連続で増配している企業は逆境に強いです!

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