知らなかった! 中国による一帯一路の狙いとは?①

#28

こんにちは、チャーリーです!

中国政府が推し進めている一帯一路という言葉を聞いたことがありますか?

 

もし聞いたことがない人も今後の世界経済を考えるにあたって、すごく重要になってくるワード、政策なので一緒に学んでいきましょう!!

 

 

シルクロードなら聞いたことがある人が多いと思います。

シルクロードとは、古代中国と西洋を結んだ交易路のことで、中国からは絹が、西洋からは羊毛、金、銀などが運ばれたルート。

 

一帯(陸路)一路(海路)とは、現代版のシルクロード(進化版)版だと思ってください。

現在では一帯一路構想に参加を表明している国は125ヵ国にもなっています。

先進国だとイタリアが参加表明しています。

 

具体的には…まずは一帯(陸路)について

 

出典:朝日新聞

 

中国から欧州まで鉄道が通っており、ノンストップで行きます。

通常中国から欧州への輸出は航空輸送や海上輸送を使うことが多いですが、鉄道輸送にすることで、航空便よりは届くのは遅くなるものの輸送費は半分くらいになります。海上輸送(だいたい30~40日)と比べても届く日数が半分くらいになります。

 

例えば…

中国はケニアに鉄道を造るために32億ドル(約3200億円)を投資して、首都のナイロビと港湾都市のモンバサを結びました。

これによって、従来の鉄道での移動時間が1/3に短縮できました。4時間半で移動できるようになったらしいです。

またスリランカでは中国から2億ドル(約200億ドル)の融資を受けて、国際空港を建設しました。

 

何を輸送しているかというと、中国からは電子機器自動車自動車部品衣類などです。

欧州からはワインチーズ肉類が輸送されています。

 

さらに

原油天然ガスを運ぶパイプラインまで造っています。

 

ミャンマーから中国までパイプラインを造る理由は、マラッカ海峡を通るときに万が一海上封鎖されたり、海賊に襲われることを避けて、安定的に原油や天然ガスを輸入するためです。

中国は世界最大の原油の輸入国で資源需要がかなり旺盛なんです。

 

出典:http://www.y-asakawa.com/Message2018-4/18-message138.htm

 

このように一帯(陸路)を通じて中国が経済圏を拡大して経済成長を狙っているのかがよくわかったと思います。

 

なぜ中国から見て西側ばっかり経済圏を拡大しているのか?

これは、中国~欧州の間の国との利害関係が一致するからだと考えられます。

 

中国~欧州の間にあるアジアの国は自国をインフラ整備(道路等の生活環境)をしたいと思っていても、単純にお金がなくてできなかった。

この図を見ると一目瞭然です!

出典:NHK

 

実際、中国がインフラ需要が高いアジア諸国にお金を貸して、インフラ整備をどんどん進めています。

例えば…

上記にもケニアとスリランカの例を挙げましたが鉄道電力通信インフラ空港などです。

総額にして10兆円以上の資金を中国が直接投資しています!! すごすぎる

また、5G(次世代通信規格)という言葉を聞いたことがあると思いますが、中国は5Gをアジアやアフリカ諸国に浸透させようとしています。

ちなみに中国企業は5G分野の特許出願件数でも通信基地局シェアでも世界1位の企業があります。

 

※本来ならここで中国企業ファーウェイのことや米中貿易戦争の話をしないといけないですが、一帯一路から話が脱線するので今回は割愛します。

機会があれば別の記事で書きます。

 

 

今までは中国から借金をしてインフラ整備をしていたアジア諸国に異変が起こってきました。

それは…

近年中国からの借金が返せない事態に陥っている国が出てき始めました。ガビーン

これを債務の罠と言います!

 

債務の罠についてはまた次回書いていきます。

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