バフェットがバリュー投資を発揮した事例:ワシントンポスト編
#210
こんにちは、チャーリーです!
ここ数回に亘って、バフェットのバリュー株(割安株)投資シリーズでアメリカンエキスプレス、コカ・コーラと書いてきましたが、今回が最後になります。
最後になる事例が「ワシントンポスト株」への投資です。
この3つも併せて読んでみてください。
まずは、ワシントンポストとはどんな会社なのか??
アメリカのワシントンDCの地方新聞を発行している新聞社だと思ってください。
※ アメリカでは伝統的に全国紙よりも地方紙を好んで読むみたいです。
バークシャーハサウェイ(バフェットが会長を務めている会社)がワシントンポストを買ったのは1973年です。
その時に何があったのか調べてみました。
キーワードは「ウォーターゲート事件」です!
※ 私は生まれてもないので、このワード自体初めて耳にしました。
ウォーターゲート事件とは…
ニクソン大統領(共和党)時代の1972年6月17日にワシントンDCの当時野党だった民主党本部があったウォーターゲートビルに盗聴器を仕掛けるために侵入しようとした人が逮捕されました。
その犯人グループの1人がニクソン大統領再選委員会の警備主任ということが翌日には判明しました。
ニクソン大統領政権は当然、政権が関与していることを否定しましたが、ワシントンポストがニクソン政権内部が深く関与していることを暴露していきます。
これに対して、ニクソン大統領が「ワシントンポスト社はこの件によって最大の危機を迎えることになる。このゲームはかなりの乱闘になるだろう」と発言したことから、ワシントンポスト株が38ドルから15ドルくらいまで約60%下落しました。
ここで真打ち登場です!!
バフェットは1株20ドルくらいの時にワシントンポスト株を1063万ドル分買いました(38ドルから47%下落している水準)。
今のワシントンポスト株の価値がわからないので何倍になったかはわからないですが、2008年までの推移はわかります。
バフェットは1977年からバークシャーハサウェイの株主に対して「株主への手紙」を出しており、その手紙の中に投資先(投資比率が高い上位銘柄だけ)の評価額が載っています。
ワシントンポスト株は投資金額が当時としては1063万ドルと全体に占める割合が比較的高かったですが、徐々にバークシャーハサウェイの全体の投資金額がどんどん増えたため2008年以降は「その他」に含まれたため詳細がわからなくなりました。
引用元:strainer
これを見ると、2004年のピーク時には約17億ドルまで価値が上がっているので、2004年には買った時の159倍くらいになっています。リーマンショックが起きて大きく株価が下がった後の2008年でさえ65倍くらいなので、ワシントンポスト株への投資がいかに先見性があり、且つ割安の時に買えているかがわかります。
整理すると…
ワシントンポスト株を始めとする新聞社株はバフェットが好きな銘柄の1つです!何十社も新聞社株を取得しています。
ワシントンポスト株も投資する前から狙っていたらしいですが、たまたまウォーターゲート事件が起きてワシントンポスト株が急落したので安値で迷わず買ったみたいです。
でも仮に、どれだけ自分が狙っていて好きな銘柄だったとしても、もし何らかの事件で株価が50%も下がったら気持ちが萎えて買いたくなくなるのは私だけ…??
そう考えてもバフェットがいかにすごいかがわかります。
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