バフェットは本当に長期投資家なのか??
#551
こんにちは、チャーリーです!
バフェットは長期投資家だと認識している人は多いと思います。
バフェット自身も永久保有銘柄という表現を使っているので自他ともに認める長期投資家ということになるんですかね。
ただ、私のイメージでは「短期で売却しているケースも結構多い」と思っています。
それを一番最初に感じたのがバリックゴールドの取引です。
まずバリックゴールドがどんな企業なのかを紹介します。
バリックゴールド
13ヵ国に金と銅の鉱山を持っていて生産している鉱山会社です。
※ 金と銅の鉱山を持っているので、金価格とか銅価格がバリックゴールドの株価と連動しやすい。
バフェットが会長を務めているバークシャーハサウェイはバリックゴールド株をいつ買って、いつ売ったのか??
買った時期:2020年第2四半期(4月-6月の間)
売った時期:2020年第4四半期(10月-12月の間)
米国証券取引所(SEC)に届け出ているフォーム13Fから売買時期を見ているため、明確な売買日はわからないです。
でも、何にしても6ヵ月くらいしか保有していないことになります。
他の銘柄も調べてみます。
いろいろ調べているとバリックゴールドよりも保有期間が短い銘柄を発見しました。
製薬会社のファイザーとオルガノンです!
ファイザー
買った時期:2020年第3四半期(7月-9月の間)
売った時期:2020年第4四半期(10月-12月の間)
オルガノン
買った時期:2021年第2四半期(4月-6月の間)
売った時期:2021年第3四半期(7月-9月の間)
この製薬会社2銘柄はたったの3ヵ月くらいで売却しています。
この1年未満で売却している事実をどう考えるかですが…
一番考えられる理由は「投資が失敗だったことにいち早く気付いた」ということだと思います。
バフェットは自分自身も度々言っていますが、投資に関して幾度となく失敗をしています。
ただ、バフェットがすごいのは間違いだと思ったら躊躇せず、一目散に逃げることができることだと思います。
これは簡単なようですごく難しいです!
買った銘柄に対して間違った投資をしたと思ったとしても、もし買値より下がっていたら、買値を上回ってから売ろうと考える人が多いんじゃないですか??
何も悪いニュースは出ていないんです。
逆に、買ったあとに間違った投資をしたと思ったとしても、買値より上がっていたら、すぐに躊躇なく売れますか??
想像力が豊かな人はこれがどれだけ難しいかわかると思います。
なのでバフェットは確信を持てていない時に投資する場合は、少しずつ買っているんだと思います。(完全に私の想像ですが)
例えば
たった3ヵ月で売却したファイザーへの投資金額は1億2913万ドル(約142億430万円)分しか投資していません。
3,711,780株×34.79ドル=1億2913万ドル
※ 2020年9月30日の終値で計算しています。
バリックゴールドにしても、投資金額は5億5604万ドル(約616億4531万円)です。
確信を持って投資するときは日本円ベースで1兆円以上の投資をします。
直近で言えば
2022年3月21日の発表資料によると、米保険会社のアリゲニー社を現金で116億ドル(約1兆2760億円)で買収するとのことです。
※ 1ドル=110円で計算しています。
他には
2020年7月5日にドミニオン・エナジーから天然ガスパイプライン網を97億ドル(約1兆670億円)で買収すると発表しました。
ただ、この買収は規制当局の承認を得られないとの理由で断念しています。
※ ドミニオン・エナジーは買収に合意をしていました。
バフェットが大好きなバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(BNSF)も260億ドル(約2兆8600億円)で買収しています。
※ 2009年11月3日に買収を発表
整理すると…
投資の神様と言われているバフェットでさえ、間違いを犯します。
ただ、間違ったと思ったら脱兎のごとく逃げ足が速いです。
正直、真似できる人は少数だと思いますが…
真似できることで言えば、確信が持ててない投資はバフェットみたいに少しずつ買うようにしましょう。
そうすれば傷が浅く済みます。
確信が持てる投資は思い切って投資するのはありです!