過去の戦争時には株価はどう推移したのか??

#505
こんにちは、チャーリーです!
2022年2月24日にロシアのプーチン大統領がついにウクライナに対して「宣戦布告」しました。
大方の予想としては、ウクライナ東部への局地的な攻撃で終わると思われていましたが、ウクライナの首都キエフをターゲットにした全地域への攻撃になってしまいました。
今後どのように戦争が展開していくのかは全くわかりませんが、過去の戦争時に株価はどう推移したのかを調べてみます。
過去の事例を調べることで、投資という観点で今回の局面をどう乗り切ればいいのかのヒントになると思います。
次の2つの戦争事例を調べます。
・1990年の湾岸戦争
・2003年のイラク戦争
すごーく簡単に2つの戦争を振り返ります。
湾岸戦争
1990年8月2日にイラクがクウェートに侵攻したことがきっかけになり、アメリカを中心とした多国籍軍(連合軍)が1991年1月17日にイラクを空爆して戦争が始まりました。
イラク戦争
2001年9月11日にアメリカで同時多発テロが起きたことがきっかけになり、イラクがテロに関与した疑いが挙がったことと、且つイラクが大量破壊兵器を保有するとの疑惑から2003年3月20日からアメリカが中心となってイラクへ侵攻して戦争が始まりました。
まずは湾岸戦争前後のS&P500の推移を調べてみます。
下落前の高値~安値
1990年7月9日~1990年10月8日
368.95ドル→ 300.03ドル
下落率:18.68%下落
下落前の高値まで回復に要した日数
1990年7月16日~1991年2月11日:212日間
次にイラク戦争前後のS&P500の推移を調べてみます。
下落前の高値~安値
2001年5月21日~2002年10月8日
1,312.83ドル→ 776.76ドル
下落率:40.83%下落
下落前の高値まで回復に要した日数
2001年5月21日~2006年5月2日:5460日間
イラク戦争の時の方が圧倒的に下落率が高く、株価が戻ってくる日数も多いです。
ただ、これは戦争の影響なのかどうかは疑問です。
この2001年という時期はITバブル崩壊の真っ只中なので、「バブル崩壊による下落なのか」、「戦争による下落なのか」が全くわかりません。
このS&P500の推移を見たらよくわかると思います。
戦争の影響もあると思いますが、主にはバブル崩壊による下落の方が割合が大きいような気がします。
整理すると…
今回調べた中では、参考になる事例は湾岸戦争の時しかありませんでしたが、その湾岸戦争時は212日で元の水準まで戻っていることを考えると、今回も軟調な相場は長くは続かないと思われます。
ただそれは、今回の下落がウクライナ情勢による下落だと仮定した場合です。
今の軟調な相場の原因がウクライナ情勢によるものなのか、インフレに伴う利上げ観測によるものなのかがイマイチよくわかりません。
個人的にはインフレに伴う利上げ観測による下落の要素が大きいと思いますが…
1つ言えることは、戦争での株価下落は長くは続かないということです!