ビザとマスターカード:得意地域の違い

#950

こんにちは、チャーリーです!

今までは特段意識していなかったですが、新規のお客様に言われたので調べようと思ったことがあります。

それは「ビザとマスターカードは得意な地域が違う」ということです。

 

そのお客様から「ヨーロッパはマスターカードの方が主流ですよね??」と言われたことがきっかけです。

その時の私の知識だと、ビザが2015年にビザヨーロッパを買収していたのを知っていたので???という感じでした。

でも実はこのことを言われたのは初めてではないんです。

過去にも数回同じことを言われた記憶があります。

 

今回のブログではヨーロッパ地域ではどちらの方が主流なのかを調べてみたいと思います。

どうやって調べるかというと、両社とも四半期ごとにクレジットカード・デビットカードの決済金額を公表しているのでそのデータを基に比べてみます。

 

2024年1月-3月期

クレジット決済とデビット決済の合計額(ヨーロッパ地域)

ビザ:7,430億ドル

マスターカード:7,400億ドル

この時期の金額の単純比較だビザの決済金額の方が多いです。

 

この時期がたまたまの可能性があるので過去の推移でも比較してみます。

コロナ前の2019年1月まで遡って調べましたが、すべての期間でビザの方がマスターカードよりもヨーロッパで決済金額が大きかったです。

 

 

でもなんでマスターカードはヨーロッパに強いというイメージができたのでしょうか。

マスターカードの全体に占めるヨーロッパ割合を調べてみます。

マスターカードのヨーロッパ割合

2024年1月-3月:32.3%

7,400億ドル÷22,900億ドル=32.3%

どの地域よりも決済金額が多いです!

アメリカよりも多い。

 

 

ビザも調べてみます。

ビザのヨーロッパ割合

2024年1月-3月:19.6%

7,430億ドル÷37,800億ドル=19.6%

 

私の完全な推測ですが、マスターカードの方が全体に占めるヨーロッパ割合が高いので「マスターカードはヨーロッパが強い」というイメージがついたんだと思います。

ちなみにビザで一番決済金額が多い地域はアメリカです。

なんとアメリカが45.2%も占めています。

37,800億ドル÷17,090億ドル=45.2%

 

 

整理すると…

どの地域で比べてもビザの決算金額の方が多かったです。

世界シェアが断トツでビザが1位なので当たり前かもしれませんが、今回のブログで実際調べて良かったです。

しかもマスターカードにとってはヨーロッパが主戦場であり、ビザはアメリカが主戦場というのもハッキリわかりました。

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