ビザはオワコンになりつつあるのか??
#917
こんにちは、チャーリーです!
前回のブログ(コメントへの回答)を書き終わった後に思ったことがあるので、今回は前回ブログの補足を書いていきたいと思います。
前回のブログを簡単におさらいします。
2020年11月16日に本格的に稼働を開始したブラジルのPIXという決済システムについて書きました。
このPIXはブラジル中央銀行が開発したシステムで決済手数料がクレジットカードよりも10分の1くらい安いのでブラジル国内で急速に普及しています。
そこで
ビザのラテンアメリカ&カリブ海地域の決済取扱残高の推移を調べてみたのが前回ブログでした。
今回はビザの収益力について調べてみたいと思います。
PIXは決済手数料が安いということで普及しているし、アメリカでもインドでも同じように中央銀行や政府が主導して似たようなシステムができています。
仮説
決済手数料がネックで消費者が決済手数料だけを重視しているのであればビザの決済手数料にも値下げの圧力が強まって収益力が落ちているのでないか…
まずは営業利益率を調べてみたいと思います。
この営業利益率はラテンアメリカ&カリブ海地域に限定はしていません。
全世界でのビザの営業利益率です。
繰り返しになりますが、ブラジルのPIXが本格的に稼働したのが「2020年11月16日」です。
2020年11月以前と以降を比べてどうですか??
何か変化はありますか??
私の目には変化らしい変化はないように見えます。
PIXなどの決済手数料が安い決済システムが出現しても収益力が落ちていないことがわかります。
落ち込むどころか、2023年10-12月が69.0%で2018年以降で一番営業利益率が高くなっています。
次は純利益の増益率を調べてみます。
純利益の増益率で見ても変化がないように見えます。
もちろん今後はどうなるかは誰にもわかりません。
言えることは今のところは決済手数料が安いPIXみたいなものが出てきても何も影響を受けていないということです。
ここからは私の100%予想です。
根拠はまったくありません。
事実しては、ビザは暗号資産(仮想通貨)が出現したときに暗号資産のクリプト事業者(交換所や取引所)と競合相手になりませんでした。
競合相手どころかいろんなクリプト事業者と提携してWin-Winな形での成長をとっています。
少し調べたらビザと暗号資産は競合相手ではないというのがわかります。
それくらいビザの決済網が全世界に張り巡らされていて便利ということです。
具体的にいうと、ビザが利用可能加盟店で暗号資産を法定通貨(ドルやユーロ)に交換することができます。
もちろん全加盟店ではないと思いますが。
そう考えると
今後もPIXなどと競合相手になるんじゃなくて、Win-Winな形での成長を模索していく可能性が考えられます。
これはCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)に関しても全く同じことが言えます。
整理すると…
ビザの収益力を調べる限りではPIXなどの決済手数料が安いサービスが出てきても全く影響を受けていませんでした。
むしろ最後に書きましたが、競合相手になるんじゃなくて全世界どこでも決済できるビザの決済システムをもっと普及させていく可能性もあります。
ビザって調べれば調べるほどすごい企業だなと思いました。