バフェットがベライゾンを買った理由
#205
こんにちは、チャーリーです!
2021年2月16日に発表されたバークシャーハサウェイの最新の投資状況を見ると、新しくベライゾン株を約86億ドル(約9030億円)、シェブロン株を約41億ドル(約4305億円)分購入していることがわかりました。
※ バークシャーハサウェイはバフェットが会長を務めている会社
前回ブログ(バークシャーハサウェイの投資状況:2020年12月時点)で今の時期にベライゾン、シェブロンを買うのは「さすがバフェット!」。バフェットらしい投資だと書きました。
今回はなぜバフェットらしいのかを書いていきたいと思います。
2銘柄書いて記事が長くなるのは本意ではないので、今回はベライゾンのことだけを書いていきます。
ちなみにベライゾンは通信大手であり、日本で言うとソフトバンク、KDDI、NTT(NTTドコモ)だと思ってください。
シェブロンは石油関連企業なので、日本で言うとENEOS(エネオス)や出光興産だと思ってください。
まず抑えておかないといけないことは、バフェットは「バリュー投資家」ということです!
※ 株価が企業価値よりも割安になったタイミングで投資すること
まずはベライゾンの過去5年間の業績を見てみます。
売上高・営業利益・純利益
ちなみに、リーマンショック時でも売上高と純利益は伸びました!
キャッシュフロー
携帯電話の契約者数がアメリカで一番多いということもあって、安定して営業キャッシュフローが増えていっていることがわかります。
ただ、今は投資家から投資対象としては敬遠されています。
その理由が新規の契約者数がコロナの影響で激減しているからです!
2019年度と2020年度の新規の契約者数の純増数を比較するとよくわかります。。
2019年度:1,437,000件の純増
2020年度:667,000件の純増
コロナの影響で純増件数が1/2以下になっています。
しかも2020年度第4四半期(10月-12月)での純増予想が443,100人だったのに対して、結果は279,000人と予想まで程遠い結果となってしまいました。
※ 純増件数なので2020年度は総合計契約件数は667,000件増えているということ。
以上のことから投資家から売られて、敬遠されていたので割安になっていました。
そういう状況の中、バフェットが投資したんです!
単純に、通信業界は誰でも参入できる業界ではありません。
政府の認可が必要な業界なので参入障壁が高いです!
そのことを考えると契約者数の純増件数が落ち込んでいるのは一時的と考えるのが自然だと思います。年々アメリカの人口が増えているので契約者数はコロナが落ち着いたらまた以前のペースで増えていく可能性が高いです。
しかもキャッシュフローを見ると営業キャッシュフローもフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)も2020年度も伸びています。
企業価値が上がっているにも関わらず、株価が上がっていないので割安になった。
整理すると…
さすがバフェットと言える投資だと思います。私も含めて、ほとんどの投資家が株価が下がれば下がるほど買いたくなくなってきます。
バフェットはこのバリュー投資で信じられないくらいの投資成績を残してきました。
ベライゾンのビジネスモデルなら基本的に景気動向がどうなろうが、契約者から毎月基本料金が入ってくるので安定した業績・キャッシュフローが望めます。
しかも上記しましたが、参入障壁が高い業界のためライバル会社が現れにくいので10年後も20年後も今の地位を維持できている企業です。
2件のピンバック
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