割安株投資とは

#906

こんにちは、チャーリーです!

今読んでいる本に投資の考え方がわかりやすく書いてあるので紹介します。

清原達郎【著】、KODANSHA【出版】

 

この本の帯にも書いてありますが、著者の清原達郎さんは個人資産800億円超で、サラリーマンで唯一長者番付1位となった人です。

どんな仕事をしているのかというと「ヘッジファンド」です。

ヘッジファンドとは                                                       

…株式や債券、商品(原油など)に投資して、相場が上がっても下がっても利益が出るような運用をしているファンド。

一般的には富裕層しか投資できません。

 

ヘッジファンドの定義は上記したままですが、清原達郎さんのヘッジファンドは原則、東証一部上場銘柄の小型割安株に投資するヘッジファンドです。

原則と書いたのは、割安株に投資する一方で割高株を空売り(カラウリ)することもあるからです。

空売りとは、株価が下がったら儲かる取引手法のこと。

小型株とは、時価総額(会社の規模)が小さい会社のこと。

 

 

何がわかりやすいのかというと…

少し複雑な計算をしないといけませんが、簡単にいうと「PERが低い小型株に投資する」というやり方だからです。

小型株に限定しているのは、小型株はアナリストも投資家も注目していないので超低PERで放置されている銘柄が多いとのこと。

 

清原達郎さんの考え方は株価算定の計算式を見ればすぐわかります。

PER×EPS=株価

PERが上がればEPSが上がらなくても株価が上がるという投資手法です。

 

例えば

現在

PER5倍×EPS100円=株価500円

 

将来

PER7.5倍×EPS100円=750円

PERが50%上がれば株価も当然50%上がります。

この時EPSの上昇は必要ではありません。

 

このやり方はバフェットが昔行っていた「シケモク投資」に少し近いです。

リーマンショック時に不動産業界は壊滅的な打撃を受けましたが、その時に中小の不動産株は売られに売られました。

そういう時は中小の不動産会社は当然PERは凄まじく低くなります。

その超低PER時を狙って投資をすれば5年後には株価は何倍にもなるというやり方です。

もちろん倒産したらいけないので清原達郎さんはネットキャッシュ比率を見たり経営者と面談したりして判断されていました。

 

その結果、1998年7月に運用を開始して2023年6月までで91倍の運用成果を残しています。

すごいの一言です。

 

 

もう気付いたかもしれませんが、清原達郎さんと私の投資の着眼点は紙一重です。

もう一度株価算定の計算式を書きます。

PER×EPS=株価

清原達郎さんはPER上昇に注目して、私はEPS(1株あたりの利益)上昇に注目して投資しています。

私の着眼点というとおこがましいですね。

私は1971年にシーズキャンディーズを買収して以降のバフェットとチャーリー・マンガーの着眼点を真似しているだけです。

 

難しいことは考えず、PERかEPSのどちらかに注目して投資して5年以上ほったらかしにしておけばうまくいきやすいということだと思います。

ちなみに清原達郎さんはPBRは役に立たないと言っています。

 

 

整理すると…

世の中にはいろいろな投資手法があります。

ローソク足を読み解くテクニカル分析やインデックスファンドに投資する手法など様々です。

失敗する確率を下げたいのであれば余計なことは考えずPERかEPSに注目して投資すればいいということを再認識しました。

ただ清原達郎さんのやり方は個人投資家にはかなりハードルが高い印象を受けたので個人的にはあんまりオススメはしないですが。

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