割安株投資と成長株投資の違いとは?
#72
こんにちは、チャーリーです!
ウォーレン・バフェットの本を読んでいると、割安株投資(以下:バリュー投資)と成長株投資(以下:グロース投資)を区別して投資すること自体が間違っているということに気付きます。
※ バフェット自身もそのことに言及しています。
まずはバリュー投資とグロース投資とは何なのかを書きます。
バリュー投資の父と言われているベンジャミン・グレアム(1894~1976)の投資手法は、シケモク(タバコの吸殻)投資と言われていて、最後の1吸い(利益)のために企業価値より大きく売られて紙くず同然となっている企業の株を買って、株価が企業価値(適正水準)まで戻ってきたら売却するといった投資手法です。
ただこのバリュー投資(シケモク投資)には欠点もありました。
・紙くず同然の株を買うのでうまくいけば大きく儲けることができるが、中には倒産してしまう企業もあった。
・大きく売られた後に、株価が企業価値の適正水準まで戻ったら割安ではなくなるので売却しなければいけない。(その後の上昇の恩恵は受けられない)
そこでバフェットは何をしたかというと(経緯は省きます)、永続的競争優位性を持つ企業(超優良企業)をそこそこの株価で買うことにしました。
永続的競争優位性を持つ企業は、長期にわたって1株あたりの利益が上昇するので、長期保有していた方がリスクが低く(倒産リスクが低く)、より儲かります。
永続的競争優位性を持つ企業の代表例
ムーディーズ(格付け会社)
ジレット(ひげそりメーカー)
エルメス(高級ファッションブランド)
上記の企業のイメージは成長株だと思いますか?
一般的には成長株とは言いません!!
ただ株価はずっと右肩上がりで成長していることがわかります。
このようにバリュー投資とグロース投資の区別をして投資してしまうと思わぬ落とし穴に落ちてしまいます。
投資信託で割安株に限定して投資しているものや、成長株に限定して投資しているものがありますがうまくいっていないものが多いので注意してください。
うまくいっていない例
米国割安株ファンド 設定:2014年3月19日
(出典:http://www.am-one.co.jp/fund/chart/313554/index.html?id=chart)
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
設定:2006年5月25日
(出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C00025J4)
米国割安株ファンドは6年間で約20%しか上がっていないので論外!
米国成長株投信は14年間で3.73倍(分配金込み)でなっているが、例えばムーディーズは14年間で約6.68倍になっている。
繰り返しになりますが、バリュー投資とグロース投資を区別して投資する必要は全くないということがわかりましたか?
次回は永続的競争優位性とはどういうことなのか?を書きたいと思います。
1件のピンバック
永続的競争優位性を持つ企業とは?? | 必見!!失敗しないための株式投資