2022年1月-3月期 決算発表:ビザ
#565
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(アメリカGDP: 2022年1-3月期)でも書きましたが、2022年4月に入ってからまたS&P500が下落し始めました。
こういう時こそ安心するために企業業績を調べた方がいいです!
アメリカ企業は4月下旬くらいから1-3月期の決算発表しているので企業業績を調べるにはちょうどいいタイミングです。
2022年4月26日に2022年度第2四半期決算の発表を行ったので調べていきたいと思います。
まずは株価推移から見ていきます。
2021年7月27日に250.93ドルの高値を付けたあと9ヵ月間ぜんぜん上がっていないことがわかります。
株価が上がらないと投資家は不安になります。
ただ、「企業利益(EPS)と株価は長期的には連動する」ということが理解できていれば慌てることは全くありません。
企業利益が増益基調が続いていないといけませんが…
それではビザの決算発表を調べていきます。
以下の表はすべてビザの四半期報告書から数字を抜粋して作成しました。
四半期報告書はこちら
売上高
純利益
10-12月期の純利益は超えられていませんが、過去の1-3月期と比べると過去最高益を更新しています。
EPS(1株あたりの利益)
株価は長期的にはこのEPSと連動します。
ビザは潤沢なフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)を使って、自社株買いを積極的に行っているので、EPS(1株あたりの利益)は上昇しやすいです。
※ 今期に入って7,053百万ドル(約7758億3000万円)分の自社株買いをしています。
純利益と比較するとわかりやすいです。
2017年10-12月期~2022年1-3月期の増加率を計算してみます。
・純利益
2,522百万ドル→ 3,647百万ドル
増加率:44.6%増加
・EPS(1株あたりの利益)
1.07ドル→ 1.70ドル
増加率:58.8%増加
これが自社株買いの成果です!
それはEPS(1株あたりの利益)の計算式は以下の通りだからです。
純利益÷発行済み株式数=EPS
自社株買いにより発行済み株式数が減るのでEPS(1株あたりの利益)は上昇します。
今回の決算発表でビザにとっては良い傾向が出てきました。
それは、国際取引(クロスボーダー取引)です!
※ 国際取引とは、国境をまたぐ決済のこと。
簡単に言うと、クレジットカードを発行した国以外の国でカード決済を行うことです。
サービス:決済手数料収入
データ処理:決済やメンテナンス、サポートに関わる事業
国際取引:国境をまたぐ決済や為替手数料サービス
顧客インセンティブ:カード発行会社などに支払う報酬のこと
前年同期比と比較すると、国際取引が一番伸びています。
この国際取引の利益率が一番高いのでビザの利益にとってはかなりいいことです。
整理すると…
ビザの株価は軟調に推移していますが、業績は絶好調と言ってもいいと思います。
今はビザ株に対して不安になっている場合ではありません。
業績が伸びているのに株価が下がっている時がチャンスの時です。
しかもこれからは海外旅行も再開してくると思うので益々期待できます。