米医療保険最大手:ユナイテッドヘルス
#696
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(セクター別の値動きを調べてみる)でヘルスケアセクターが他のセクターと比べて安定的に伸びているということを書きました。
今回のブログではS&P500セクターのヘルスケアセクターの中で一番投資比率が高い「ユナイテッドヘルス社」について調べていきたいと思います。
まずは株価推移から
2000年1月3日から株価が77.51倍になっています。
年率+21.86%ずつ株価が上がっていることになります。
ユナイテッドヘルス社とは何をしている会社なのか…
米医療保険会社で最大手です。
また医療保険事業で得られたデータを基に病院・薬剤・医師などを適切に案内・提案してくれるサービスを提供しています。
アメリカは日本と違って国民皆保険ではないので、医療保険の加入が重要になっています。
ユナイテッドヘルス社の医療保険に加入している人数は以下の通りです。
以下の表はすべてユナイテッドヘルス社の年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
着実に増えていっています。
これは人口が増え続けていることが主な要因です。
主力事業である医療保険の加入者が年々増えていっているので業績がどうなっているのかは安易に想像がつくと思います。
純利益
2017年から大きく伸びているのは、トランプ大統領がオバマケア(国民皆保険)を廃止したからだと思います。
国民皆保険なら医療保険に入る必要性が薄れます。
話は反れますが、日本では国民皆保険なので基本的には医療保険には入る必要性はほぼないです。
日本で医療保険は必要だと思う人は「高額療養費制度」を調べてみてください。
年収約770万円の人だと、1ヶ月間でどれだけ医療費がかかっても自己負担額は約10万円くらいの負担で済みます。
手術代・入院費などで300万円かかったとしても、負担額は107,430円で済むんです。
これは単純に日本の健康保険制度が優秀ということにつきます。
この事実を知っていれば医療保険に加入せずに、その掛け金分を貯金していた方がよっぽどいいです。
かなり脱線したので話を元に戻します。
EPS(1株あたりの利益)を調べてみます。
右肩上がりに順調に増額していっています。
最後にキャッシュフローを調べて終わりにしたいと思います。
数字がごちゃごちゃするので、数字を載せるのは割愛しますが、営業CFとフリーCF(自由に使えるお金)がどんどん増えていっているのがわかります。
設備投資も営業CFと比べると多くはないです。
ユナイテッドヘルスの唯一の難点は株価が割高ということです。
今のEPSなら株価450ドルくらいが妥当な株価だと思います。
※ 2022年10月20日現在520.88ドル
整理すると…
今は割高水準なので無理して買わなくてもいいと思いますが、業績自体は今後も伸びていく可能性が高いと思います。
アメリカは今後も人口が増え続けるし、高齢者の人数も増えているので医療保険の需要はこれからも伸びていく可能性が極めて高いからです。
しかも景気動向に影響を受けにくい業務内容というものいいです。
これからも注目していきたいと思います。