2021年第3四半期 決算発表:ウーバー・テクノロジーズ

#421

こんにちは、チャーリーです!

ウーバー・テクノロジーズは全くオススメ銘柄ではないですが、投資する上で参考になると思ったので、2021年第3四半期決算の内容を調べてみたいと思います。

※ 2021年11月4日に決算発表されています。

 

まずは株価推移から

     

上場日(2019年5月10日)から4.86%しか上がっていないので、1年6ヵ月間でほぼ上がっていません。

2019年5月10日~2021年11月5日

45ドル(公募価格)~47.19ドル

上昇率:4.86%上昇

 

 

そもそもウーバー・テクノロジーズってどんな企業かというと…

ウーバーイーツで知っている人が多いと思いますが、元々はライドシェア(個人タクシー)から始まった企業です。

ライドシェアは、2019年にハワイに行った時に利用しましたが、メチャクチャ便利でした!

 

 

株価が上がっていない企業の業績はどうなのかを調べていきたいと思います。

以下の表はすべてウーバー・テクノロジーズの四半期報告書から数字を拾って作成しています。

四半期報告書はこちら

 

売上高

世界的にロックダウンになった2020年4月~6月は売上高は減っていますが、今期は過去最高の売上高を更新しています。

ただ、残念なことに株価は売上高とは何にも関係がないです…

売上高が伸びても株価が上がる要因にはならないです。

 

次は純利益

純利益は見るも無残な状況です!

株価は長期的には純利益、もっというとEPS(1株あたりの利益)と連動しやすいので、純損失の状態だと株価が上がらないのは当たり前です。

 

 

最後に事業別(部門別)の売上高の推移を見てみます。

 

 

コロナ大流行を機に配達(出前)部門が大きく伸びていることがわかります。

祖業であるライドシェアもコロナが落ち着いてきてからは売上高が回復してきています。

 

これだけ見ているとなんで赤字になるのか不思議に思うかもしれません。

その理由は…

・ライドシェアの運転手に奨励金を支給したこと

・サージ・プライシングの発生率が減少してきたこと

 

 

1つ目の「ライドシェアの運転手に奨励金を支給したこと」について

ライドシェアの運転手を確保するために、一定数の乗車を完了した場合に、数百ドルの奨励金(ボーナス)を支給しました。

2021年4月に総額で2億5000万ドル(約275億円)分の奨励金を支出すると発表していました。

 

2つの「サージ・プライシングの発生率が減少してきたこと」について

サージ・プライシングとは需要が多い時期に割増料金を適用する仕組みのことです。

今まではコロナの影響でライドシェアの運転手が不足していたので、需要に追い付かず、結果としてサージ・プライシングが発生していました。

それが運転手が確保でき始めたことでサージ・プライシングが発生しにくくなりました。

※ 単純に収益が少なくなることを意味します。

 

このように奨励金でコスト増になりサージ・プライシングが発生しにくくなったことで収益が少なくなったので、当然赤字になります。

 

 

整理すると…

いつもは業績がいい銘柄ばかりを調べていますが、このように逆に業績が悪い銘柄を調べることでより、「利益と株価が連動している」ことに気付くと思います。

競争が激しい業界は利益率が悪くなり、コストも多くかかりやすくなるので長期投資には向かないことがよくわかると思います。

2

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です