S&P500なのか?? 全米株式なのか??

#686
こんにちは、チャーリーです!
少し前に似たようなブログを書きましたが、もっと詳しいデータを入手できたので再度書いていきます。
ここ最近、インデックスファンドに関するブログを多く書いていますが、その理由は投資セミナーの中で取り上げることが多いからです。
まとまったお金はないけど、老後資金を確保するために投資をしたいという相談が多いです。
月に5,000円とか1万円とか3万円ずつなら投資に回せるという方へのアドバイスは選択肢は一択しかありません。
「つみたてNISAでインデックスファンドを毎月買っていく」ことです。
インデックスファンドもいろいろあるので、その中でも何がいいのかをいろいろ調べる機会が増えたので、ブログの内容もそういう記事が増えています。
だいぶ前に厚切りジェイソンが書いた「ジェイソン流お金の増やし方」を読みました。
この本に書いてありますが、厚切りジェイソンは「全米株式インデックスファンド」につみたてNISAで投資すべきと書いてありました。
※ たいした理由は書いてありませんでしたが…
中田敦彦はYouTubeの中で投資するなら「全米株式インデックスファンド」か「S&P500」の2択しかないと言っています。
「全米株式インデックスファンド」と「S&P500」を遡れるだけ遡って比較してみたいと思います。
全米株式はウィルシャー5000指数を見ればよくわかります。
ウィルシャー5000は正式には「ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックス」といって、アメリカに本社がある全企業の株式を対象としてあります。
※ 現在では5000社も上場していませんが、指数算出当時は約5000社あったので名称に5000と付いています。
このウィルシャー5000指数は1970年12月末までデータが遡れるので、S&P500と51年9ヵ月間の比較ができます。
まずはウィルシャー5000指数の推移からみてください。
本当は1970年12月末からのS&P500との比較チャートが作成できればわかりやすいんですが、比較チャートが作成できなかったので1つずつ見てください。
次はS&P500
2つとも値動きはすごく似ています。
年率ベースでどれくらい上昇しているのかを計算してみます。
・ウィルシャー5000指数
830.27ドル→ 35,836.92ドル
上昇率(年率ベース):7.60%
・S&P500
92.15ドル→ 3,678.43ドル
上昇率(年率ベース):7.38%
2つの差:年率0.22%
ハッキリ言って誤差の範囲です。
S&P500は時価総額上位500社なので大型株だけ
ウィルシャー5000は小型株・中型株・大型株とすべて入っているので、その時々の相場状況でこのように誤差が出ます。
大型株が上がる相場と小型株が上がる相場は違うので。
でも長い目で比較すると、ほぼ同じになります。
どっちがオススメかと言われたら私はS&P500です!
なぜかというと…
「株価は長期的にはEPS(1株あたりの利益)と連動する」からです。
S&P500の中にも赤字企業や減益になっている企業が入っているというのは重々承知していますが、比率と数の問題です。
上位500社と全社(約4000社)ではどちらが赤字企業が多いと思いますか??
どちらが赤字企業の比率が高いと思いますか??
これは実際調べたわけではありませんが、イメージは全社(約4000社)の方が赤字企業の比率が高いと思います。
なのでS&P500をオススメします。
具体的な銘柄は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。
参考
2020年コロナショックの時の下落率
ウィルシャー5000指数:34.94%下落
S&P500:33.92%下落
直近の高値から2022年10月3日までの下落率
ウィルシャー5000指数:24.93%下落
S&P500:23.31%下落
整理すると…
1970年12月末まで遡って「全米株式インデックス」と「S&P500」を比較しましたが、ほぼ変わりはありません。
なのでどっちでもいいという結論になりますが、大事なことは自分にとってはどっちの方が長期投資が実現しやすいかを考えることです。
長期投資を実現するためにはどちらの方が「不安になりにくいか」を考えると自分の中で答えが見えてくると思います。