利上げの影響が早くも出ている
#679
こんにちは、チャーリーです!
突然ですが、10月からブログの投稿を少し減らしたいと思います。
その理由は、最初からずっとですが土曜日・日曜日・祝日は閲覧件数(PV数)が明らかに少ないからです。
なので、10月からは土日祝日は掲載をやめます。
土日祝日も楽しみに見てくれていた方は本当に申し訳ございません。
アメリカの中央銀行であるFBR(連邦準備制度理事会)は歴史的な高インフレを終息させるために3会合連続で0.75%の利上げを行いました。
通常の利上げ幅が0.25%なので、通常の3倍の上げ幅です。
2022年6月16日に初回の0.75%の利上げを行いましたが、0.75%利上げを行ったのは1994年11月以来となる27年7ヵ月ぶりでした。
2022年の利上げ幅
3月17日:0.25%
5月5日 :0.50%
6月16日:0.75%
7月28日:0.75%
9月21日:0.75%
パウエル議長は会見で「急速な利上げは、金利上昇や経済成長の鈍化、労働市場の減速などの痛みを伴う」と、私が少し意訳していますがこのように述べています。
その痛みが既に顕著に出てきている業界があります。
それは「不動産業界」です!
まずはこの表を見てください。
画像引用元:REDFIN
米住宅のキャンセル率が上昇してきています。
2022年7月のキャンセル率は約16%となり、2020年にコロナが世界中に大流行して、各都市がロックダウンした時の水準までキャンセル率が迫ってきています。
と言っても勘違いしてはいけないのは、キャンセル率は元々ゼロ%ではありません。
図を見たらわかりますが、平時でも11%~13%くらいはキャンセルが出ています。
問題はなぜ急にキャンセル率が上がってきたのか??ということです。
これにはFRBの利上げが大きく関係しています。
FRBが利上げを行った影響で米住宅ローンの金利が急上昇しました。
2000年からの住宅ローン金利を見てください。
画像引用元:フレディマック
パッと見で2022年に入ってから住宅ローン金利が急上昇していることがわかると思います。
この住宅ローン金利の水準はいつぶりかというと…
30年固定の住宅ローンは2008年10月29日以来
15年固定の住宅ローンは2008年11月25日以来
ここからは想像したらすぐわかると思います。
この負の連鎖で米住宅のキャンセル率が上昇して、尚且つ住宅価格も上がりにくくなります。
この悲観的なニュースの中でもまだ救いがあるのは、「住宅価格は下落していない」ということです。
住宅価格は上昇は鈍化していますが、まだ下落するまでには陥っていないです。
今後はどうなるかわかりませんが…
不動産市場が冷え込むと、それが消費まで影響が及んでくるので今後も注視していく必要があります。
整理すると…
FRBの歴史的にも類を見ないほどの急速な利上げにより、すでに不動産業界には影響が出てきています。
FOMCメンバーの経済予測によると、今年の年末までは急速な利上げが続く公算が高いです。
不動産市場にしても株式市場にしても今年いっぱいくらいまでは耐えがたきを耐えないといけないと期間だと思います。