ついに米企業の決算発表が始まった…
#402
こんにちは、チャーリーです!
今の相場は中国恒大集団問題、テーパリング問題、アメリカの債務上限問題、インフレ問題と気持ちが落ち込むようなニュースばかりが流れていますが、そういうニュースに振り回されないように「業績内容をしっかり確かめましょう!」と以前のブログで書きました。
ついにその決算発表が徐々に始まりました。
景気動向・経済動向が業績に反映しやすい米主要銀行の決算発表がありましたので調べてみたいと思います。
調べてみる銀行は以下の銀行です。
・JPモルガン・チェース
・バンク・オブ・アメリカ
・シティグループ
・USバンコープ
・ウェルズファーゴ
・モルガン・スタンレー
・ゴールドマンサックス
まずは株価推移を見てみます。
2020年1月2日(終値)~2021年10月15日(終値)
上昇率順は以下の通りです。
投資銀行のモルガン・スタンレーとゴールドマンサックスはS&P500よりも上昇率が高いですが、商業銀行はS&P500に大きく劣っています。
株価的に苦戦している米銀行の業績内容を見ると、米経済が回復基調にあるのか、まだまだ停滞が続きそうなのかが何となくわかると思います。
以下の表はすべて各社の四半期報告書から数字を拾って作成しています。
純利益
2020年7月-9月比ではすべての銀行が2桁増益となっています。
平均だと43.1%も増益になっています。
コロナ前の2019年7月-9月比だと、シティグループ以外はコロナ前の業績を超えています。
赤く囲っているところがコロナ前の業績です。
米銀行が予想を上回る好業績だった理由は3つあります。
・融資の焦げ付きに備えて積み上げてある貸倒引当金の戻し入れ
・クレジットカード・デビットカードの利用額増加
・M&AブームによるM&A助言業務部門が増益
この3つの中で注目すべき理由は「融資の焦げ付きに備えてあった貸倒引当金の戻し入れ」と「クレジット・デビットカードの利用額増加」の2つです!
貸倒引当金の戻し入れについて
融資の焦げ付きに備えて積み上げてある貸倒引当金は、融資先の信用力が上がると必要以上に貸倒引当金を積み上げる必要がなくなるので、それを戻し入れします。
ということは…
融資先の信用力が回復してきているということになるので、米経済自体も回復基調にあるということ。
クレジット・デビットカードの利用額増加について
これは単純にコロナ禍で落ち込んでいた消費が回復基調にあるということです。
アメリカは個人消費がGDPに占める割合が7割なので、アメリカ経済は個人消費によって支えられていると言っても過言ではないので、消費が回復してきているのはすごくいいニュースです!
整理すると…
アメリカ経済・景気動向を色濃く反映する銀行の業績を見ると、前年同期比で43.1%も増益になっているのですごくいい傾向だと思います。
この決算内容を見るまでは、インフレになって消費が落ち込んで、景気回復が鈍くなるとの見方が大半でしたが、順調そのものでした。
私のオススメ銘柄は決算が発表されたら随時調べてブログに書いていきたいと思います。