投資信託は手数料が安ければ儲かるのか!?
#528
こんにちは、チャーリーです!
2022年3月25日の日経新聞に投資信託の信託報酬が統一されるとの記事が載っていました。
画像引用元:日本経済新聞(2022年3月25日朝刊9面)
これは、日経平均株価やS&P500などの指数に連動するインデックスファンドを各運用会社が販売していますが、中身は全く同じ運用にも関わらず信託報酬(運用管理費用)が異なっていたからです。
この「一物多価」を是正すべく信託報酬を大幅に引き下げて各社足並みをそろえて統一するみたいです。
タイトルにも書きましたが、投資信託は手数料が安ければ儲かる(うまくいく)のでしょうか??
これについてはイエスです!!
手数料はただのコストなので、コストが低ければ低いほど投資家にとっては嬉しいことで、運用パフォーマンスはコストが低い分、良くなります。
実際に計算してみます。
年率9%上がるインデックスファンドを投資金額100万円を信託報酬1.5%と0.5%の2パターンで10年運用したいとします。
10年後の資産は以下の通り
信託報酬1.5%の場合:2,061,764円
信託報酬0.5%の場合:2,262,071円
差額:200,307円
このように信託報酬が1%違うだけで、運用成果はだいぶ変わってしまいます。
ただし、忘れてはいけないことがあります。
話は少し変わりますが、ここ数年ネット界隈で言われているのは信託報酬が安いという理由でインデックスファンド最強説が言われています。
投資信託には運用方針が違う2種類があります。
インデックスファンドとアクティブファンドです。
・インデックスファンドとは
日経平均株価やS&P500などの指数に連動するように運用する。
・アクティブファンドとは
日経平均株価やS&P500などの指数を上回ることを目指して運用する。
投信によって信託報酬が違いますが、インデックスファンドの信託報酬が0.5%、アクティブファンドの信託報酬が1.5%くらいです。
たしかにコストが低いことは良いことしかありませんが、それだけでインデックスファンドがいいと思ってインデックスファンドに投資してしまうとうまくいきません。
一番大事なことは右往左往しないことです!
長く持ってもいい商品を長く持ち続けられるかどうかがポイントになります。
少し前にAI運用のことを書きました。
(AI(人工知能)ならこの相場をうまく切り抜けているはず…)
この記事でも書きましたが、AI(人工知能)が運用しても市場平均であるS&P500を上回ることができませんでした。
このAIが運用しているETFの信託報酬は0.75%です。
べらぼうに高いわけではありません。
なんでこのことを書こうと思ったかというと…
昨日まで書いてきた確率の話をいろいろ考えていた時に、結局は勝てる確率をできるだけ高くしようと思ったら、「長く持ってもいい商品を長く持ち続ける」しかないという結論に至ったからです。
コストも大事ですけど、それ以上に「長く持ってもいい商品を長く持ち続ける」ことの方が100倍大事なことだと思います。
これを見るとコストよりも「長く持ってもいい商品を長く持ち続ける」ことの方がよっぽど大事ということがわかると思います。
投資信託の話からだいぶ逸れてしまいましたが…
整理すると…
ここ数年、運用業界ではコスト(手数料)が低ければ運用がうまくいくという論調が絶えませんが、本質的には間違っていると思います。
コストが仮にゼロだったとしても投資先が間違っていたら意味がありません。
確率のことを書いていると、結局は「何に投資して、それをどれだけ長く持てるのか」で勝てる確率に雲泥の差が生まれるということを再認識したんです。