商社株を買ったのは本当にバフェットなのか??

#54
こんにちは、チャーリーです!
バフェットが会長を務めるバークシャーハザウェイが子会社を通じて2020年8月31日に日本の5大商社株を発行済み株式数の5%超ずつを取得したと発表しました。
※ 5大商社とは、三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅
バフェットは声明で5大商社について「世界各地で多くの合弁事業を展開しており、今後も相互に利益をもたらす機会があると望んでいる」と言っています。
またバークシャーハザウェイは今後も最大9.9%まで買い増しする可能性もあることも発表しています。
このニュースに対してメディアでは
「割安の商社株を買った」
「ESG投資ブームで資源株が割安になっている」
「コロナ後に米ドミニオン・エナジーから天然ガス輸送・貯蔵事業を有利子負債を含めて97億ドル(約1兆300億円)で買収してたので、今は資源株に注目している」
など言っています。
私なりに過去のバフェットの言動を鑑みると納得できない部分が多いのでそれを書いていきます。
※ 私は本当にバフェット自らが銘柄選定をしたのか疑っています。バークシャーの他の運用担当者が選定したんじゃないかと思っています。
なぜかと言うと、理由は3つあります。
① シナジー効果について
② 商社株は借金が多い
③ 日本株に投資したことがない
①シナジー効果については
シナジー効果とは、複数の企業が共同して得られる相乗効果のこと。
バフェットは、このシナジー効果について過去にこのように言っています。
「シナジーは考慮に入れませんし、実際にそれが発揮された例もあまり見かけません」
シナジーは考慮しないと言っているし、シナジーが発揮された例もあんまりないと言っています。
500歩譲って、商社にシナジーがあるとしたらなぜ今まで買わなかったのか?という疑問が湧いてきます。
②商社株は借金が多い
バフェットは「キャッシュバーナー企業には投資しない」と言っています。
キャッシュバーナーとは、利益を上げてもそのお金が借金返済で消えてなくなること。
なので利益に比べて有利子負債(借金)が多い企業は避けています。
これを見ると明らかに商社株の利益に対する借金が多いです!
③日本株に投資したことがない
これについては、バフェットはドル安への懸念からいろんな通貨を買ってヘッジ(リスク回避)しているので、その一環かなと思います。
ただ、上記の理由でなぜ商社株??と疑問はどうしても出てきます。
以上のことから今回の商社株への投資は、個人的にはバフェットが自ら銘柄選定したのではなく、バークシャーの他の運用担当者が銘柄選定したと思います。
※ 商社株に投資した後に、バフェットがコメントを出していることを鑑みると投資の決裁はしていると思いますけど…
整理すると…
今回の5大商社株への投資は、バフェットの今までの言動に照らし合わせるとバフェット自らが銘柄選定したとは到底思えません。
バークシャーが発行済み株式数の5%超を取得したとの報道を受けて、商社株が今は上がっていますが個人的には追随して買わない方がいいと思います。