トヨタ自動車の海外事業は伸びているのか??

#375

こんにちはチャーリーです!

前回のブログ(海外事業が低迷している企業はどうなのか??)で、今までとは違うアプローチで株式投資について調べました。

今回は、日本で売上高、時価総額ともに断トツでトップのトヨタ自動車について調べてみたいと思います。

 

 

まずはトヨタ自動車の株価推移から見てみます。

      

2007年の高値をあんまり上回っていないです。

2007年の高値比(リーマンショック前の高値比)

トヨタ自動車: +18.68%(2007年2月27日:8,340円→9,898円)

日経平均株価: +64.32%(2007年7月9日:18,261.98円→30,008.19円)

キッコーマン: +3.93倍(2007年5月14日:1,861円→9,180円)

日経平均株価よりも上昇率が低いです…

 

それではトヨタ自動車の海外事業の推移を調べていきたいと思います。

以下の表はすべてトヨタ自動車の決算要旨から数字を拾って作成しています。

決算要旨はこちら

※ セグメント間の調整額を控除する前の数値です。

 

最初に国内外の自動車販売台数を見ていきます。

※ ダイハツと日野自動車の販売台数も含まれています。

 

 

2008年3月期と比べると、ほぼ同じ水準です。

販売台数は全く成長していないことがわかりました。

 

海外市場の販売シェアを調べてみます。

 

やっぱり昔からドル箱と言われている北米のシェアが一番大きいです。

 

 

国内外の売上高

海外での売上高も海外売上比率も伸びてはいますが、2008年3月期(2007.4~2008.3)と比べると微増といった感じです。

 

 

国内外事業の営業利益

 

営業利益もリーマンショック前と比べると微増しかしていません。

 

 

こうやって実際の数字を調べていくと、トヨタ自動車の株価がリーマンショック前の高値から18.68%しか上がっていない理由がよくわかります。

できれば過去ブログの(海外比率が高い企業の株価はどうなのか??)を見てみてください。

 

キッコーマンはトヨタと全く違います!

人口が減っている日本市場での販売だけでは限界があるので、積極的に海外での売上高を伸ばしています。

 

もっと極端な事例を出すと、リクルートHDです!

リクルートHDは2011年度時点では、海外売上は300億円しかありませんでしたが、2020年度では1兆520億円まで増やしています。

詳細は(株価が上昇し続けているリクルートHD…)を参照してください。

 

 

整理すると…

今までは人口が増え続けている海外での売上を伸ばしている企業を調べて、そういう企業は株価が上がっていると書いてきましたが、逆パターンで調べるとより理解できました。

日本でも海外でも売上・営業利益がほぼ伸びていない企業は、株価がそれ相応にしか上がっていません。

冷静に考えれば当たり前のことを堂々と言っているだけなんですが、このことを忘れて期待感とか、株価の数字だけを見てまだ上がってないのでチャンスと思って投資するとか、そもそも業績すら見ずに投資している人が思いのほか多いです!

そもそも株を提案している営業マン自身が業績無視で提案しているので仕方がないことかもしれませんが…

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