テーマ型ファンドのその後…
#653
こんにちは、チャーリーです!
ここ数年で一番流行ったテーマ型ファンドと言えば「アークイノベーションETF」だと思います。
2020年にコロナが大流行したときに、主要国の中央銀行が量的緩和策を行って、市場に大量の資金を供給しました。
その結果、金利は大きく下がりました。
この過剰流動性相場にうまく乗れたのが前述の「アークイノベーションETF」でした。
2020年の1年間で2.46倍上昇しました。
2021年はアーク社のことをブログでよく取り上げていましたが、私がアーク社に対して興味を失っていたので見てもいませんでした…汗
2022年8月22日にズームが決算発表を行って、それを受けて「アークイノベーションETF」がズーム株を713,062株買ったというニュースを見て久しぶり「アークイノベーションETF」の株価を見たらすごいことになっていました。
これがテーマ型ファンドの行く末なんです。
過去にも「シェール革命」、「ヘルスケア(オバマケアの時)」、「ESG」などのテーマ型ファンドがありましたが、ことごとく急騰したあとは急落しています。
「アークイノベーションETF」はその典型的な値動きをしています。
S&P500と比較してみます。
2020年1月2日基準
S&P500:27.10%上昇
アークイノベーションETF:11.88%下落
S&P500と比べたらここまで劣後しているとは思わなかったです。
テーマ型ファンドって恐ろしい…
今度はどこまで遡ったら市場平均であるS&P500を上回るのか調べてみます。
遡って調べると、2017年5月8日まで遡ると「アークイノベーションETF」の方が上昇率が高くなります。
2017年5月8日基準
S&P500:72.57%上昇
アークイノベーションETF:73.21%上昇
言い換えると、2017年5月9日以降に「アークイノベーションETF」に投資した人は全員市場平均であるS&P500に負けていることになります。
悲しすぎる現実です。
今後、不死鳥のごとく大復活するかもしれませんが、現時点ではかなり厳しい運用状況になっています。
そもそもアークイノベーションETFに投資している投資家は赤字企業に投資しているのを知っているんでしょうか??
組み入れ上位10銘柄の直近の四半期決算を調べてみました。
ビックリしますよ!
10銘柄中8銘柄が直近の四半期決算が赤字なんです!
この事実を知っていたら投資が失敗する確率が高いことは高校生でもわかると思います。
妄信的にアーク社のキャシー・ウッド氏が唱えている「破壊的イノベーション」を信じ込んでいるんなら話は別ですが。
整理すると…
やっぱりテーマ型ファンドに例外はなかったです。
結局儲かったのは、運用会社のアーク社と販売会社の証券会社だけってことになります。
いつまでこんなことを続けるんでしょうか…
今後もテーマ型ファンドは新しく設定され続けると思うので気を付けましょう。
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