第二弾: テスラはバブルなのかを考える

#162
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(第一弾: テスラはバブルなのかを考える)でテスラの業績からすると期待先行で買われ過ぎていて、私の中ではバブル状態でいつかは大きく下がるという結論に至りましたが、今回は過去のバブルと比べてどうなのか?を見ていきたいと思います。
まずは前回同様テスラの株価推移を見てください。
2021年1月8日現在のテスラのPERは1,743倍です!
PERとは、利益の何倍まで株価が買われているのかを見る指標。数字が高いと割高、低いと割安と判断します。
アメリカ株全体の平均PREが約24倍です。
次はGAFAのPERを見てみます。
※ GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonのこと
アルファベット(Googleの親会社): 34.74倍
アップル: 40.32倍
フェイスブック: 31.73倍
アマゾン: 93.21倍
今勢いに乗っているGAFAでさえPERで見ると、割高感はほぼありません。
アマゾンのPERは高いですけど…
これだけ見てもテスラの株価がいかに異常値になっているのかがわかります。
ちなみにPERが一番低いフェイスブックで計算してみます。
もしフェイスブックがテスラと同じPERが1,743倍になったら株価がいくらになるのか??
2021年1月8日のフェイスブック終値:267.57ドル
これがPER1,743倍まで買われると、「約14,693ドル」になります。
こうやって計算するとPER1,743倍がいかに異常値というのがわかると思います。
また期待先行で買われた相場は過去にも存在します!
それは1990年代後半にあった「ITバブル」です!!
この時も利益を出していない企業の株価が期待先行で買われてバブルになりました。
インターネットが世界を変えるということからニューエコノミーの名のもと、利益無視でどんどん買われていきました。
その時の代表銘柄は…
シスコシステムズ、マイクロソフト、オラクル…などです。
1銘柄ずつ当時の株価を見ていきます。
まずはシスコシステムズ
次にマイクロソフト
最後にオラクル
説明する必要もなく、大きく下がっています。
しかも上昇分がなかったかのように、ほぼ元の水準まで売られています。
じゃーこの時の各銘柄のPERはいくらだったのか??
これはゴールドマンサックスが作成した資料を一部抜粋しています。
元の資料はこちら
ITバブル時と比べても明らかに買われ過ぎています…
逆の発想で、もしテスラが今の利益水準のままPER100倍になったら一体株価はいくらになるのか??
2021年1月8日のテスラ終値:880.02ドル
これがPER100倍まで売られると、「約50.4ドル」になります。
PER100倍でもまだ割高感はかなりあるのに…
整理すると…
やっぱりテスラの株価は明らかに買われ過ぎです!
今の利益水準から逆算すると適正価格は50ドル近辺ということになります。
→これでもPER100倍なので、かなり将来性を見込んで買われている。
前回も書きましたが、テスラ株はバブル化しているのでもしかしたら1000ドル近辺まで株が上がる可能性もありますが、バブルなのでどこまで上がるかわからないですが、最終的には誰かが“ババを引く”ことになるので深追いは禁物です。
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