ターゲットイヤーファンド

#924

こんにちは、チャーリーです!

先日新規で紹介されたお客様のご自宅に訪問しました。

一通り投資の話を終えた時にそのお客様から「りそな銀行でiDeCo(イデコ)をしているんですが、私と妹ではiDeCo(イデコ)の運用成績が全く違うので見てくれませんか??」と言われました。

 

当該お客様は投資に関しては全く知識がなく、りそな銀行のiDeCo(イデコ)でどの投資先に投資しているのかもご自身でわかっていませんでした。

お客様のiDeCo(イデコ)のMYページにログインをして投資先を確認しました。

投資先はザっとこんな感じでした。

当該顧客:80%が定期預金での運用

妹さん:りそなターゲットイヤーファンド2035

妹さんと運用成績に差が出ている理由は明確でした。

全体の80%を定期預金で運用していて増えるわけありません。

 

妹さんは妹さんで「りそなターゲットイヤーファンド2035」を選んだのか全く覚えてないとのことでした。

iDeCo(イデコ)の手続きはりそな銀行の行員が家に来てくれて手続きしたことは覚えていると…

 

 

今回のブログではこの「ターゲットイヤーファンド」について書いていきたいと思います。

ターゲットイヤーファンドとは

…国内外の株式・債券・リート(不動産)を組み合わせて運用するバランス型ファンドのことです。

ただ、一般的なバランス型ファンドと違う点があります。

「りそなターゲットイヤーファンド2035」を例にします。

2035年(ターゲットイヤー)に向けて徐々にリスク資産への投資比率を減らしていって、2035年に達すると100%安全性重視の資産になるという投資信託です。

 

「りそなターゲットイヤーファンド2035」以外にも「りそなターゲットイヤーファンド2045」や「りそなターゲットイヤーファンド2055」などターゲットイヤーが異なる投資信託が色々あります。

 

ターゲットイヤーファンドの基本的な考え方は、「高齢になればリスクを取ったらいけない」というものです。

高齢になって解約しようと思った時に下落相場になって資産が目減りするのを避けるために設計されています。

 

 

このターゲットイヤーファンドは色々な問題があります。

・初期段階で大暴落がきたら元の水準まで回復するのが難しい

・高齢になってからは資産が増えない

 

一番の問題点は1つ目です。

ターゲットイヤーに近づくにつれてリスク資産の比率を少なくして、安全性を重視する資産の比率を多くします。

下落したあとに安全性資産の比率を多くしていったらどうなるかは検証しなくても結果はわかります。

 

2つ目の高齢になってからは資産が増えないのは決定的な問題ではないですが、長寿が進んでいる現代において高齢になったら資産を増やすことを諦める必要性があるのか…

 

ターゲットイヤーファンドにはこの問題点があるので、妹さんにも運用先の切り替えをオススメしました。

ちなみにまだ50歳の方です。

 

 

整理すると…

たまーにターゲットイヤーファンドのことを耳にしますが私はオススメしません。

そもそもいつ暴落がくるかもわからないのに期限を区切ってリスク資産での運用をやめるということ自体が間違っていると思っています。

ターゲットイヤーファンドに投資するくらいなら素直にバランス型ファンドに投資していた方が100倍いいと思います。

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