テーパリングを示唆した結果

#387
こんにちは、チャーリーです!
ここ最近、ハイテク株を中心にアメリカ株が軟調に推移しています。
2021年9月22日~9月29日
S&P500: -0.82%
アップル: -2.07%
アマゾン: -2.33%
アークイノベーションETF: -7.10%
市場平均よりもハイテク株の方が下落率が大きいのがわかります。
なぜハイテク株を中心に下落しているかというと…
9月22日のFOMCの結果を受けて、「米長期金利が上昇した」からなんです。
FOMCとは、アメリカの金融政策をどう運営していくのかを話し合う会合のことです。
そのFOMC後の記者会見でパウエルFRB議長が言ったことは以下の2点です。
・2021年11月にもテーパリングを開始する可能性を示唆した
・2022年半ばまでにテーパリングを終了させる可能性を示唆した。
さらに上記2つに加えて、FOMCのメンバーの半数が2022年には利上げを行うと予想しています。
詳細は(2021年9月22日:FOMCの内容)を参照してください。
テーパリングとは、中央銀行が買い取っている国債などの資産の買取額を減らしていくことです。
このテーパリングを意識して長期金利が上昇したのでハイテク株を中心に売られたんです。
長期金利の推移を見てください。
9月22日から長期金利が急に上昇していることがわかります。
次に長期金利とアークイノベーションETFの値動きを見てください。
わかりやすく逆の値動きをしていることがわかると思います。
株価に割高感がある銘柄や借金が多い企業の株は金利が上がると売られる傾向にあります。
アークイノベーションETFは赤字企業にも積極的に投資しているので今後どうなるかは全くわかりませんが、GAFAを中心に増益基調が続いているハイテク株は下がっても慌てる必要は全くないです!
もしかしたら直近の高値から1割~2割は下落する局面はあるかもしれませんが、その後はかなり高い確率でまた以前の高値を更新して推移します。
それは「株価は利益と連動するから」です!
過去、テーパリングを行ったタイミングの株価推移を見るとより安心できると思います。
アップル
2013年5月にテーパリングを示唆する前の高値は16.57ドルです。
2013年5月8日:16.57ドル
2013年12月31日:20.04ドル
年末には5月8日の高値から20.9%も上がっている
2014年5月8日:21.00ドル
テーパリングを示唆する前の高値から1年後には26.7%も上がっている
2014年12月31日:27.59ドル
上記のチャートで見たようにテーパリングを行うと株価は下がってしまいますが、それが一時的だということがわります。
なので下がったからといって狼狽売りをしないようにしましょう!
業績が好調な企業の株は前回のアップルのように戻ってきます。
整理すると…
9月22日のFOMCで11月からテーパリングを開始することを示唆したので、今は軟調に推移しています。もしかするともうちょっと下がるかもしれませんが、慌てる必要はありません。
こうやって過去の事例を調べて、心の準備をしておけば今回の下落も乗り切れると思います。