テーパリングの結果

#477

こんにちは、チャーリーです!

2021年9月22日のFOMCで2021年11月からテーパリングを開始することを示唆しました。

さらに2021年12月にはテーパリングを加速させることまで決定しました。

 

その結果、株価はどう推移したのかを調べてみたいと思います。

この結果を調べることで2022年3月に予想されている利上げが行われた時にどう株価が動くのかが何となく想像できると思います。

 

 

その前に、専門用語が続いたので解説していきます。

・FOMC(連邦公開市場委員会)とは、金融政策をどう運営していくのかを話し合う会合のこと。

・テーパリングとは、中央銀行が国債などの資産を市場から買い取る金額を減らしていくことをいいます。

 

次にテーパリングに関する日程を整理します。

2021年9月22日:11月にテーパリングを開始する可能性があることを示唆

2021年11月3日:テーパリング開始

2021年12月15日:テーパリング加速を決定

※ 2022年3月テーパリング終了。

 

この日程を踏まえた上で株価推移を見てみたいと思います。

調べる銘柄は以下の6銘柄です。

S&P500

アップル

コストコ

アークイノベーションETF

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(以下ズーム)

ビヨンドミート

アークイノベーションETF、ズーム、ビヨンドミートは個人投資家に大人気のハイパーグロース株です。

 

さっそく1つずつ見ていきます。

※ 騰落率はテーパリング開始時~2022年1月14日の期間の騰落率です。

S&P500

    

① テーパリング示唆時:4,395.64ドル

② テーパリング開始時:4,660.57ドル

③ テーパリング加速決定時:4,709.84ドル

2022年1月14日:4,662.85ドル

騰落率:0.048%上昇

 

アップル

① テーパリング示唆時:145.85ドル

② テーパリング開始時:151.49ドル

③ テーパリング加速決定時:179.30ドル

2022年1月14日:173.07ドル

騰落率:14.24%上昇

 

コストコ

① テーパリング示唆時:452.33ドル

② テーパリング開始時:502.33ドル

③ テーパリング加速決定時:565.48ドル

2022年1月14日:502.99ドル

騰落率:0.13%上昇

 

アークイノベーションETF

① テーパリング示唆時:118.11ドル

② テーパリング開始時:124.64ドル

③ テーパリング加速決定時:95.43ドル

2022年1月14日:80.24ドル

騰落率:35.62%下落

 

ズーム

① テーパリング示唆時:277.95ドル

② テーパリング開始時:285.66ドル

③ テーパリング加速決定時:183.73ドル

2022年1月14日:159.72ドル

騰落率:44.08%下落

 

ビヨンドミート

① テーパリング示唆時:113.78ドル

② テーパリング開始時:104.51ドル

③ テーパリング加速決定時:66.79ドル

2022年1月14日:66.58ドル

騰落率:36.29%下落

 

 

この結果は偶然だと思いますか??

もし偶然じゃないとしたら、なぜこういう結果になってしまうのか??

テーパリングにより、カネ余り状態が徐々に薄れてくるからです。

 

コロナ流行後に各国の中央銀行が行った量的緩和のイメージを思い出してください。

量的緩和策でどんどん市場に(世の中に)お金が投入されていましたが、テーパリングにより、市場に投入されるお金の量が少しずつ減っていき、カネ余り状態が薄れてくるんです。

 

カネ余り状態だったからこそ利益はまだ出せていないけど期待値が高い企業への投資が加速していましたが、そういう企業への投資が減ってくるので株価も下がりやすくなります。

短期投資家にとっては株式の需給はすごく重要な要素になります。

長期投資家にとっては株式の需給は全く関係なく、重要になるのは業績です!

 

 

整理すると…

利上げをするとますます世の中に出回るお金の量が減ります。

そうなると株価は下がりやすくなります。

テーパリングを行った結果を見ると、利上げ後にどういう銘柄が下がりやすく、どういう銘柄が比較的影響が薄いのかがなんとなくわかったと思います。

好業績銘柄に投資している人は過度に心配する必要はないと思います。

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