テーパリング終了時期が前倒しになる!??

#441

こんにちは、チャーリーです!

2021年11月25日に南アフリカで新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」が発見されたことで、世界の株式市場は大きく下落しました。

変異株「オミクロン」が発見される前と11月30日の終値だと

日経平均株価:5.68%下落

S&P500:2.85%下落

 

実はここまで大きく下がった理由は変異株「オミクロン」以外にも理由があるんです。

2021年11月30日に行われたFRBのパウエル議長の議会証言です!

 

この議会証言でパウエル議長が何を語ったのかというと…

・インフレについて2021年4月以降、幾度にもわたって「一過性」という表現を使っていますが、「恐らくこの言葉を使わないようにする良いタイミングがきた」と語りました。

・「2週間ほど後に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産購入を数ヶ月早期に終了する是非を議論するのは適切だと考える」とも発言しました。

→ テーパリング(資産買い取り額を縮小させること)のペースを加速させて、予定よりも早くテーパリングを終了させることを議論するということです。

※ ちなみに次回FOMCは12月14日、15日に開かれます。

 

なぜ急にテーパリングを加速させるというような発言を行ったかというと、「インフレ(物価上昇)が一過性じゃない」と感じ始めたからだと思います。

といっても、パウエル議長は来年のインフレは鈍化してくると見込んでいるみたいですが…

 

 

ここで、「なんでテーパリングが加速すると株価が下がるのか??」と不思議に思う人がいるかもしれません。

まずは、今世界の主要中央銀行が行っている量的緩和策のイメージを掴んでください。

中央銀行が世の中にお金をバラまいているので、その有り余っているお金が株式や不動産、暗号通貨などの投資商品に向かっているんです。

なので、投資商品の価格が高くなりやすくなる。

 

それが、テーパリングを行うと、世の中にバラまかれているお金の量が減るので、投資商品にお金が回りにくくなるので下落するんです。

テーパリングを加速させるということは、世の中にバラまかれているお金が減るペースが早くなるということなので、株価が敏感に反応してしまいます。

 

量的緩和が行われている状況下では、企業価値以上に株価が買われることが多いので、ほぼすべての企業が割高になっていると言っても過言ではないです。

 

なので、12月14日、15日に開かれる次回のFOMC(金融政策をどうするのか話す会合のこと)が、世界の投資家はかなり気になると思います。

テーパリングを加速させるのか、議論だけで終わるのか…

 

 

整理すると…

個人的には11月30日のパウエル議長の議会証言は、今後の金融政策の運営に幅を持たせるために発言したんじゃないかなと思っています。

今回のブログは時事ニュースとして書きましたが、大事なことは個々の企業の業績です!

こういうニュース、株価の乱高下に惑わされて長期投資から離脱しないようにしてください。

インフレに耐久性がある企業もありますし、同業他社と比べてもダメージが軽微な会社もあります。

今で言うと、アップルが良い例だと思います。

インフレとは違いますが、世界的に半導体不足と言われている中でもアップルは影響が他社と比べると軽微に収まっています。

業績も過去最高益を更新しています。なので株価は下がってないどころか、上がっています。

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