ドル高という逆風
#717
こんにちは、チャーリーです!
1年くらい前から為替がドル高円安に動き始めたのはみなさんが知っての通りです。
改めて推移を見ると2018年~2021年9月頃までは1ドル110円を挟んだ動きをしていることがわかります。
今回の趣旨とはズレますが、インフレが落ち着けばやっぱり1ドル110円近辺まで戻ると考えるのが自然だと思います。
今発表されているアメリカ企業の決算状況を見ればわかりますが、アメリカ企業にとってはドル高は逆風が吹いている状態なんです。
こう考えてみてください。
トヨタ自動車のような輸出企業は円安になれば恩恵を受けて、円高になれば業績的に逆風を受けます。
輸出企業は、自国の通貨が安くなれば恩恵。
自国の通貨が高くなれば逆風なんです。
アメリカの中でもアメリカ国外でも商売をしている企業はドル高は逆風がビュンビュン吹いている状態なんです。
それはアップルであろうとコストコやビザであろうと同じことです。
ただドル高になるとアメリカ人はどういう消費行動を行うようになると思いますか??
話をわかりやすくします。
日本人は円高になるとどういう消費行動を取りやすくなると思いますか??
極端に言うと1ドル=90円になったらどうしますか??
その答えは
「海外旅行に行くようになる」です!
90円で1ドルと交換できるのと、140円で1ドル交換できるのでは海外旅行に行こうとしている日本人からするとどっちの方が有利かという話です。
当然有利なのは90円の時です。
※ 日本人からすると円高の時。
自国の通貨が高くなると海外旅行に行きやすくなるんです。
今のドル高はアメリカ人からするとまさしくそういう状態です!
ここで想像を膨らませて考えてみてください。
海外旅行が頻繁に行われると、どういう企業が恩恵を受けそうですか??
私のオススメ銘柄の中では「ビザ」がその恩恵を受けます!
海外旅行する人が増えると国際取引が増えるからです。
国際取引とは
カードを発行した国以外でカード決済を行うこと
ただ、前述ではビザはドル高になると業績的に逆風が吹くと書きました。
そのことは間違いありません。
ドル高の恩恵を受けるのは「国際取引事業」だけだからです。
※ ビザ全体的にはドル高はマイナスです。
でも、ドル高の恩恵を受ける部門を持っている企業とそうじゃない企業とでは今後の業績に差が出てくると思います。
なのでこのことは知っておいて損はないことだと思います。
今後ニュースやネットなのでドル高はアメリカ企業にとってはマイナス要因になるというのを見る機会があるかもしれません。
その時に今回のブログを思い出していただいて不安になる気持ちが少しでも収まれば幸いです。
整理すると…
ドル高はアメリカ国外でも商売をしているアメリカ企業にとってはマイナス要因になります。
それは間違いないことです。
ただ、ビザみたいに部門ごとに見ればドル高の恩恵を受ける部門もあるのでマイナスを軽減できている企業も存在することを覚えておいてください。
今後どこかで役に立つ時がくると思います。