株価は利益の影…

#575

こんにちは、チャーリーです!

先日、証券マン時代の先輩と話す機会がありました。

その先輩は現在では農林中央金庫に関係がある仕事をしているので、「チャーリーの投資に対する考え方は奥野一成(オクノ カズシゲ)さんと似ているから奥野さんの本とかYouTubeを見てみたら??」と言われました。

 

奥野一成さんは農林中金バリューインベストメンツの常務取締役・最高投資責任者(CIO)を務めており、「農林中金<パートナーズ>おおぶね」シリーズを運用しているファンドマネジャーです。

※ 日本では数少ない「長期厳選投資」を掲げているファンドマネジャーの1人です。

 

私が知っている限りだと、日本で「長期厳選投資」を実践しているファンドマネジャーは、奥野一成さん、澤上篤人さん、藤野英人さんくらいですかね。

  

 

奥野一成さんの本は過去に何冊か読んだことがありましたが、YouTubeは見たことがなかったので検索して視聴してみました。

その動画は奥野一成さんと藤野英人さんの対談でした。

3つの動画にわたって対談動画ありますが、2つ目の動画を貼り付けています。

 

 

この対談動画を見て、さすが奥野さん!!という言葉があったので紹介したいと思います。

上記動画の10分38秒くらいに出てきます。

「株価って利益の影なんですよ。利益というのが実体で…(もっと言うと)利益すらも僕は実体ではないと思っていて、その向こうにあるのが僕の中では参入障壁なんですよ。これ(参入障壁)があればちゃんと利益がでちゃうんです。利益がでちゃったら株価は上がっちゃうんです。長期的にはですよ…」

 

抜粋した言葉だけ書くと伝わりにくいかもしれません…悲

でもかなり本質をついたことを言っているので、上記の動画だけでもいいので全部見てみてください。

 

 

頑張って意訳すると…

実体ではない影を追いかけて投資してもうまくいかない。

実体を無視して影だけを追いかけていたら、次に影がどういう動きをするのかが予測不可能だからです。

影は必ず実体通りに動くので、実体とは何なのか?、実体は今後どうなるのか?を考える必要があると言っているんです。

 

奥野さんは実体のことを「参入障壁」と言っていますが、全く同じことをバフェットも言っています。

バフェットは「堀が深いビジネスに投資すべき」と言っています。

全く同じことです!

 

大事なことは

・影である株価を追いかけて投資しないこと。

・実体に投資すべき。

・しかも堀が深くて(参入障壁が高くて)、永続的に競争優位性が高いビジネス(実体)に投資すべき。

 → ライバル会社が現れない企業に投資すべき

・最終的には堀の深さ(参入障壁の高さ)が理解できない企業には投資したらいけない。

・そういう企業に投資すると、ちゃんと増益になって、長期的にはちゃんと株価が上がる。

 

なんとなく、奥野さんが言っている「影」と「実体」の話が理解できましたか??

私はこの動画を見てすごく勉強になりました!

 

整理すると…

私の中では「株価は影」というのは一言で本質をついた金言だと思います。

冗談抜きでこのことが理解できない限りはいくら長期投資をしても将来的に資産を築くことは不可能です。

参入障壁の低い(堀が浅い)、もしくは参入障壁がない(堀がない)企業に長期投資しても意味がないことは、過去30年間の日本株を見ればわかります。

日本株に限らず、アメリカ株でもそういった企業の株は全くと言っていいほど、長期にわたって上がっていません。

自動車のフォードや鉄鋼会社のUSスチールが良い例です。

2

2件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です