もしアップルが成長しなくなったら…
#767
こんにちは、チャーリーです!
今回のアップルの減益だった決算発表を受けてふと思ったことがあります。
「もしアップルの純利益がずっと横ばいだったらどうなるんだろう…」
今回のブログは1000%私の妄想の仮定での話なので、アップルが成長しなくなると思わないでください。
アップルはもちろん今後も成長し続ける可能性が極めて高いと思います。
何が言いたいのかというと、「純利益が横ばいで自社株買いだけだとどれくらい株価が上がるのか??」ということです。
まず押さえておかないといけないポイントを整理します。
・株価は長期的には純利益ではなく、EPS(1株あたりの利益)と連動する
・EPS(1株あたりの利益)は純利益が横ばいでも上昇する
→ 自社株買いをして発行済み株式数が減れば
・EPS(1株あたりの利益)の計算式
「純利益」÷「発行済み株式数」=EPS(1株あたりの利益)
・株価の計算式
「EPS(1株あたりの利益)」×「PER(株価収益率)」=株価
上記のポイントを押さえていれば今回検証する内容がスッと入ってくると思います。
こんなイメージです。
再度EPSと株価の計算式を書きます。
・EPS(1株あたりの利益)の計算式
「純利益」÷「発行済み株式数」=EPS(1株あたりの利益)
・株価の計算式
「EPS(1株あたりの利益)」×「PER(株価収益率)」=株価
※ PERは期待値のことなので無視してもいいと思います。
このことを踏まえて計算していきたいと思います。
2018年10月-12月期からの5年間で検証します。
※ すべて希薄化後の数値
2018年10月-12月期のデータは以下の通りです。
・純利益:19,965百万ドル
・発行済み株式数:19,093,008千株
・EPS:1.045ドル
※ 株式分割の調整済み
次に2023年10月-12月期のデータを調べてみます。
・純利益:29,998百万ドル
・発行済み株式数:15,955,718千株
・EPS:1.88ドル
2018年10月-12月期純利益が横ばいだったとして2023年10月-12月期の発行済み株式数を使って計算してみます。
EPSの計算式
「19,965百万ドル」÷「15,955,718千株」=1.25ドル
わかりにくいかもしれませんが、純利益が横ばいだったとしても、株数が減ったことでEPS(1株あたりの利益)が上昇しました。
2018年10月-12月期のEPS:1.045ドル
2023年10月-12月期のEPS:1.25ドル
上昇率:+19.61%増
EPSが19.61%上昇しているということは株価も19.61%上がるということと考えてもいいです。
5年間で19.61%の株価上昇が凄いのか、凄くないのかは別にして、自社株買いだけでEPS(企業価値)が19.61%も上がるって凄いと思います。
このことだけ考えてもアップルが仮に成長しなくなってもアップル株を持ち続ける意味はあると思います。
整理すると…
アップルの自社株買いの威力はやっぱり凄まじいです!
でもこの自社株買いの効果の恩恵を受けられるのは長期投資家だけということに気付きましたか??
半年しか保有しないとか1年しか保有しない投資家は自社株とか関係ありません。
自社株の効果が軽微過ぎるので。